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複数の生物個体が同一の環境資源(食物や光、水など)に対して共通した要求をもち、その供給量が不足しているときに生じる現象。 植物の場合は、光や水、栄養素などをめぐる競争が多く、動物では、食物やすみか、営巣地、配偶者などをあらそうことが多い。動物の競争は、縄張りをまもろうとする行動や攻撃などにあらわれることが多く、配偶者をめぐる競争は雌雄選択につながる。
競争は、同種の個体どうしの競争である種内競争と、同じ群集内にいる生活上の要求がよく似た異種の個体どうしの競争である種間競争とにわけられる。
ダーウィンが自然選択説(→ 自然選択)の中で予測したように、ふつう種内競争のほうが種間競争よりもはげしい。 種内競争には、関係する個体がそれぞれ資源を浪費する結果、どの個体も一様に成長がわるくなり、共倒れになる「共倒れ型」と、一部の個体が必要な資源を確保し、他の個体は資源をえられない「競り合い型」とに区別されている。 草原にくらす草食動物に共倒れ型がみられ、縄張りをもつ動物に競り合い型がみられる。この区別は競争能力の差にもとづくと考えられ、差が小さければ前者、大きければ後者に近づくとされる。 種内競争の激しさは個体群密度の影響をうけ、個体密度が高いほど競争が激化する。したがって種内競争は、個体群を規制し、ひいては種の存続を決定する主要因となっていると思われる。
種間競争は、競争関係にある異種の個体群が、同じ資源を要求する場合に増加し、背の低い植物が背の高い植物の陰になった場合のように、一方の種が排除されてしまう場合もある。種間競争の激しさは、群集が複雑になると減少する。生態系全体の中の生態的地位(ニッチ)の多様性が大きくなれば、食物環境や無機的環境の変化に対する適応力が増大するからではないかと推測される。 捕食者(→ 捕食)の存在が、2つの種に属する個体群の種間競争を減少させることもある。とくに捕食者が、2種のうち生態的に優勢な種をおもに獲物にしている場合にそうなる。 種間競争は、岩に付着しているフジツボのように、固着性の種ではもっとも多く、食い分けがすすんでいる草食動物ではもっとも少ない。
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