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1965年(昭和40)に発見、67年に新属新種として発表された沖縄県西表島だけにすむ野生ネコ。イエネコよりやや大きく、尾が太い。頭胴長50~60cm。長崎県の対馬にすむツシマヤマネコや朝鮮・中国などにすむベンガルヤマネコに姿が似ているが、腰を低くさげた独特の姿勢をしている。
歯が1対少なく、頭骨があつく、脳が小さい、舌にざらざらした棘(とげ)がない、肛門腺が肛門の外(会陰部)にひらくなど、いくつかの重要な特徴でほかのネコ類とことなることと、西表島だけにすむ独特の分布から、ネコ類の祖先であるメタイルルスに近いと考えられ、「生きた化石」とされる。しかし、DNA(→ 核酸)はベンガルヤマネコに近いとされ、系統関係については、なぞの部分がある。
湿地の多い原生林で鳥類、ネズミ、イノシシの子、ヘビ、カエル、魚類などの小動物をとらえて食べる。多くのネコ類とちがって、水にはいるのをこのむ。川をおよいで水鳥などの獲物をとらえている可能性もある。木のうろなどを巣にして、年に1回、3~5月に1~2子をうむ。数百ヘクタールにおよぶ広大な狩りの場をなわばりにし、肛門腺から分泌される強いにおいのある液を岩や樹木にこすりつけて、標識とする。 森林が伐採され、獲物の動物がへっていること、交通事故など人為的な原因で死ぬものも多く、絶滅が心配されている(→ 絶滅危惧種)。1972年、国の特別天然記念物に指定された。 分類:哺乳綱ネコ目(食肉目)ネコ科。イリオモテヤマネコの学名はMayailurus iriomotensis。 → 絶滅の渦
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