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  • 永久磁石 - Wikipedia

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永久磁石

永久磁石 えいきゅうじしゃく
百科事典項目
項目構成
VIII

白金コバルト磁石

白金とコバルトを原子比1対1にした合金を主体とする。特性は残留磁化7000(G)、保磁力5000(Oe)、最大エネルギー積12(MGOe)程度である。高価であるが、圧延性、耐食性がよいので医療など特殊用途に利用される。

IX

フェライト磁石

この磁石はほかの合金系とことなり、酸化物セラミック系である。結晶はマグネトプランバイト型六方晶で、バリウム系とストロンチウム系がある。製造法は、まず炭酸バリウムまたはストロンチウムと酸化鉄を混合して焼成し、六方晶フェライトをつくる。これを微粉末にして湿式または乾式で圧縮成形したのち、焼結して磁石とする。磁石性能は残留磁化4000(G)、保磁力3000(Oe)、最大エネルギー積4(MGOe)程度である。この磁石は性能はよくないが安価であるため、工業的に多量生産されている。しかし付加価値が小さいので、最近では日本国内の生産は衰退期にはいっている。

X

マンガン・アルミニウム・炭素磁石

マンガン・アルミニウム合金はマンガン55原子%に準安定の強磁性相があり、これは炭素によって安定化する。これを応用した磁石は、切削加工や押出し加工も可能で、密度は合金磁石として最小である特長がある。また原料として高価金属を使用しないので安価である。磁石性能は、残留磁化6000(G)、保磁力2500(Oe)、最大エネルギー積6(MGOe)程度である。

XI

希土類磁石

この系列の磁石が今日の強力磁石の主流である。この系の磁石には多数の種類があるが、最初に開発されたものは、サマリウム・コバルト1-5型であるが、今日あまり利用されていない。次に開発されたものは、サマリウム・コバルト2-17型である。

その次に開発されたものが、いわゆるネオジム磁石で、成分はネオジム・鉄・ボロン2対14対1の化合物を中心としたものである。これが、あらゆる磁石の中で最強のもので、今日の希土類磁石の主流となっている。以下に各希土類磁石の特性をしめす。

サマリウム・コバルト1-5型、残留磁化1万(G)、保磁力8000(Oe)、最大エネルギー積25(MGOe)。サマリウム・コバルト2-17型、残留磁化8000(G)、保磁力7000(Oe)、最大エネルギー積30(MGOe)。ネオジム磁石、残留磁化1万2000(G)、保磁力1万4000(Oe)、最大エネルギー積40(MGOe)。

希土類磁石の製造法は、溶解して合金を溶製したのちこれを微粉とする。この微粉末を磁場プレスで成形し、焼結、熱処理をほどこして異方性磁石とする。

XII

フェライト系ボンド磁石

フェライト系磁石は一般にもろくて硬いため、機械加工が困難で、複雑な形状や、肉薄の磁石が製造できない。この欠点を改良するためボンド磁石が開発された。

ボンド磁石はフェライト磁石の粉末を、プラスチック、ゴムなどと混合して成形したもので、寸法精度が高く、加工が容易で、可撓性(かとうせい:おりまげられる性質)をあたえることができる。反面、粘結剤を数%ふくむので、磁性はおとることになる。この系のボンド磁石の特性は、残留磁化2500(G)、保磁力2000(Oe)、最大エネルギー積1.5(MGOe)程度である。

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