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日本の固有種で、鹿児島県奄美大島と徳之島にのみ生息する野生のウサギ。頭胴長35~55cm。体色はこい褐色だが、森の中ではなれていると黒くみえる。耳が長さ4cm余りと短く、遠くはなれたメキシコにすむメキシコウサギなどとともに、世界でもっとも古い起源をもつ原始的なウサギとされる。
生息地では、カシの森や、森を伐採したあとの草原にまるい独特の糞(ふん)が多数散乱しているのをみることができる。巣は、木の根本や岩の下などの地面に自分で穴をほってつくる。ふつう日中は巣の中でねむり、夕方、巣から出てピーという声をしきりにあげて、仲間どうし互いになきかわしてから、草の芽、ドングリなどをさがして食べる。メスは、4~5月ごろ、ふだんの巣からはなれたところに、深さ1~2mの育児専用の穴をほって、その中で、ふつう1~2子をうむ。
国の特別天然記念物に指定されているが、近年生息地の森林が大規模に伐採されたこと、人為的にはなされたマングースが開発された林道にそってアマミノクロウサギのハビタットに侵入しウサギを捕食しているらしいことなどにより、急速に個体数が減少していることが予測され、絶滅が心配されており、特別保護区の設定も検討されている。→ 絶滅危惧種 だが、一方ではこのハビタットに隣接してゴルフ場の建設が計画されるなど、自然保護よりは開発優先という風潮は根強く、なかなか効果的な保護対策はすすんでいない。 分類:哺乳綱ウサギ目ウサギ科。アマミノクロウサギの学名はPentalagus furnessi。 → 絶滅の渦
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