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女性の生殖器から分泌されるホルモン。二次性徴をつかさどるエストロゲン(卵胞ホルモン)と、生殖機能をつかさどるプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類がある。 女性が思春期をむかえると、体は丸みをおび、乳房がふくらんできて、わきの下や性器のまわりに体毛が生えてくる。これを女性の二次性徴という。卵巣の中の卵胞が発育してエストロゲンが分泌され、血液にまじって全身を循環すると、このように女性らしい体の特徴があらわれる。エストロゲンはさらに子宮内膜を変化させ、月経周期に大きな影響をあたえる。心理的、情緒的に女性としての変化がおこるのも、このホルモンの影響である。
エストロゲンは、脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンの働きで卵巣から分泌されるが、そのいっぽうで、卵胞刺激ホルモンの分泌をおさえて黄体形成ホルモンの分泌をうながす作用がある。この働きによって排卵周期がコントロールされる。女性ホルモンは、男性でもわずかだが精巣(睾丸)でつくられる。 エストロゲンには、エストロン、エストラジオール、エストリオールの3つがあり、3つともおもに卵巣でつくられる。このなかではエストラジオールが女性ホルモンとしての作用がいちばん強い。最近では合成エストロンが開発され、閉経後によくみられる女性ホルモン欠乏症などの治療に、補充療法としてつかわれる。
プロゲステロンは動物の黄体で発見されているただ1つのホルモンで、1934年、3つのグループがそれぞれ別々に、結晶としてとりだすことに成功した。副腎(ふくじん)皮質や男性の精巣からも分泌される。排卵がおこり、卵巣の中に黄体がつくられると、プロゲステロンの分泌がはじまる。エストロゲンとともに、卵が着床しやすいように子宮内膜の性質をかえる。卵が受精しないと、分泌がとまって月経がおこる。受精した場合は、胎盤から活発に分泌されるようになる。おもに肝臓で代謝され、排泄(はいせつ)される。
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