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    親鸞 (しんらん)は、 鎌倉時代 初期の日本の僧。 浄土真宗 の宗祖とされる [5] 。 明治 9年(1876年) 11月28日 [2] に 明治天皇 より「 見真大師 」(けんしんだいし)の 諡号 を追贈されている。 [4]

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親鸞

親鸞 しんらん
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

1173~1262 鎌倉時代初期の仏教僧。浄土真宗の開祖。朝廷からあたえられた大師号は見真(けんしん)大師。

II

比叡山への反感

親鸞の出自について、はっきりしたことはわからないが、下級貴族であった日野有範(ありのり)の子であったとされている。9歳の春、慈円について出家した。それからの20年間は比叡山、横川(よかわ)の常行三昧堂の堂僧として生活した。早くから死についての悩みと、比叡山そのものの俗化に対する絶望をいだいていたようで、数回にわたって京都の真如堂や六角堂に参籠(さんろう)したらしい。

1201年(建仁元)29歳のとき京都六角堂で100日の参籠をおこなった。その際、75日目に救世(くぜ)観音から、親鸞が因縁によってどうしても結婚をのぞむならば、私が結婚相手となり、臨終のときに極楽へみちびこうというお告げをうけた。

これにより仏教の戒律としての女犯(にょぼん)と生活者としての妻帯の問題に一定の解決をえたと考えた親鸞は、比叡山をさり、京都東山吉水で法然が主催していた「専修(せんじゅ)念仏」の教団にはいった。

III

法然教団と流罪

当時、法然の学識に対する尊敬もあって専修念仏に対する評価は高く、旧仏教である奈良や比叡山(南都北嶺)や朝廷もその活動に対して、賛成はできないまでも静観していた。したがって、法然教団にはいった親鸞の修行生活も平穏だったと思われる。1204年(元久元)には、比叡山による念仏に対する圧迫にこたえて法然が書いた「七箇条制戒」に僧綽空(しゃっくう)の名で署名し、翌年には法然の主著「選択本願念仏集」と法然の肖像の模写をゆるされている。

しかし専修念仏に対する南都北嶺からの圧迫はしだいにきびしくなる。朝廷の女官の中に法然の弟子と通じる者がいるなどとの噂も生まれ、1207年(承元元)ついに「念仏停止(ちょうじ)」の命令が朝廷からくだされた。法然教団のうち、十数名が罪に問われ、2名の者が死罪、法然、親鸞などは還俗(げんぞく)のうえ、流罪となった。

親鸞は俗名を藤井善信(よしざね)とされ、越後(現、新潟県)にながされた。この事件を機に、親鸞は自分のことを「愚禿(ぐとく)」と名のった。戒行やぶれはて、僧でもなく俗でもないという意味である。親鸞の基本的立場である「非僧非俗」と「肉食妻帯」を2本柱とする「在家主義」はこのようにして確立された。

IV

東国伝道と「教行信証」

1211年(建暦元)に流罪をとかれたが、翌年1月法然の死を知ったこともあって京都へはかえらず、東国を自らの伝道の地とした。14年(建保2)に常陸(ひたち)の稲田(現、茨城県笠間市内)にうつりすみ、ここで主著「教行信証」の執筆と教導とに専心した。

親鸞はおよそ20年間にわたって、関東各地の門徒、門人をみちびいた。その基本的態度は「弥陀(阿弥陀仏)の本願による救いを、自らも信じ、人にもおしえて信じさせる」というものであった。親鸞はこの間も「教行信証」の推敲をつづけ、1234年(文暦元)京都にもどり、75歳で完成させた。

その後はおどろくべき集中力で著作にはげみ、主著とよばれるもののほとんどはこの時期以後に書かれている。その後関東にのこしてきた弟子たちの間に信仰上の疑問が生じたので、解決のために親鸞は、息子の善鸞(ぜんらん)を鎌倉に派遣するが、かえって混乱のもととなったため善鸞と親子の縁を切った。

晩年の親鸞は心の平安をとりもどし、すべてを阿弥陀仏の救済にまかせた自然法爾(じねんほうに)の境地にいたった。

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