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  • スギ - Wikipedia

    スギ ( 杉 、 Cryptomeria japonica )は、ヒノキ科( スギ科 Taxodiaceae とすることもある)の常緑高木。 日本 特産の 針葉樹 である。 木材資源として重要で、多くの地域に植林されているが、 花粉 の飛散によって スギ花粉症 の原因ともなる。

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スギ

スギ(杉) Japanese Cedar
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

日本特産のスギ科常緑針葉高木。高さはふつう30~40m、大きいものでは60mをこえるものもある。樹皮は赤褐色で縦に長い裂け目が入る。は小さい鎌状の針形で、螺旋状(らせんじょう)につき、濃い緑色をしているが、冬には赤褐色にかわる。葉にさわるとちくちくといたい。花期は3~4月。雄花は淡黄色で多数が穂状にあつまり、雌花は緑色の球形をしていて1個が下向きにつく。果実は長さ2~3cmの卵状球形で、10月ごろ緑色から褐色に成熟する。ヨシノスギ、オモテスギという別名もある。

ウラスギ、ダイスギともよばれるのはアシウスギで、スギの変種である。本州の日本海側の多雪地帯に自生する。萌芽力(ほうがりょく)が強く、下枝や切り株から盛んにを出す。スギの葉はさわるといたいが、アシウスギの葉はやわらかいので、さわってもいたくない。また葉が開く角度がスギよりも狭い。自然の変種であるアシウスギのほか、多くの林業品種がつくられ、栽培されている。

II

日本人との関わり

スギは本州、四国、九州の山地に広く自生する。自然分布の北限は青森県西津軽地方、南限は鹿児島県屋久島である。屋久島には樹齢3000年をこえる巨木が現存する(屋久杉)。生長がはやいこと、まっすぐたつこと、量産が可能であることなどから、日本でもっとも重要な樹木とされ、古くから植林がおこなわれてきた。現在、日本の全植林面積の40%をスギ林が占めている。植林によるスギ林は北海道から沖縄まで日本全土におよび、各地にスギの美林が誕生した。京都の北山杉、秋田杉吉野杉、豊後杉など、名のとおった美林は、山林にはたらく人々が何代にもわたってつくりあげてきたものである。スギの植林は日本だけでなく、台湾、中国、ヒマラヤ地方にもみられる。

スギ材は木目がよくとおり、比較的軽く、やわらかい。切ったり、けずったりする加工がしやすいこと、乾燥がはやいこと、よい香りがすることなどから用途はひじょうに広い。建築、さまざまな器具、家具、包装用木箱、土木、電柱、船舶、樽(たる)、桶(おけ)、下駄などにつかわれる。とくに知られた用途として、天井板、張柾(はりまさ)、磨き丸太、酒樽などがある。樹皮は屋根材に、葉は線香やの材料にもつかわれる。

国の天然記念物には単木指定のスギの巨樹が47件、自生地や並木が3件、計50件も指定されていて、ほかの樹木を圧倒している。そのうち、「羽黒山のスギ並木」(山形県鶴岡市)、「日光杉並木街道」(栃木県日光市)、「石徹白(いとしろ)のスギ」(岐阜県郡上市)、「杉の大スギ」(高知県大豊町)、「屋久島スギ原生林」(鹿児島県屋久島)が特別天然記念物に指定されている。なかでもスギ原生林をふくむ屋久島の自然は、1993年(平成5)、白神山地とともに日本ではじめて世界遺産に登録された。

スギの木には、神がやどったり霊がおりたりする伝説信仰がたくさんある。人々はスギに特別の名前をつけて、祈りや願い事を託した。一本杉、矢立杉(やたてすぎ)、姥杉(うばすぎ)、爺杉(じじすぎ)、将軍杉、御仏供杉(おぶくすぎ)、神の御杖杉(みつえすぎ)、夫婦杉(めおとすぎ)、相生杉(あいおいすぎ)、鬼杉、八百杉(やおすぎ)、阿弥陀杉(あみだすぎ)などの名前となって各地にのこされている。

III

花粉症の原因

近年ふえているスギの花粉によるアレルギー(スギ花粉症)は、スギの開花期に風にのって大気中にとびちった花粉を、にすいこんだりに付着させたりすることからおこる。くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみや充血などの症状があらわれ、多くの人が毎年この時期にくるしむ。日本気象協会では2月中旬~4月下旬ごろまで花粉情報を発表している。これはスギ花粉の飛散度を「少ない」「やや多い」「多い」「非常に多い」の4段階にわけて予測したもので、花粉症の人がマスク、洗眼、薬など、対策の参考にするもの。スギ花粉の飛散は気象との関係が深く、晴天で気温があがり、風の強い日は花粉がとびやすい。

分類:スギ科スギ属。スギの学名はCryptomeria japonica。アシウスギはC. japonica var. radicans Nakai

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