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プロローグ; バイオテクノロジーの起源; 微生物を利用したバイオテクノロジー; 感染症の予防; 環境への応用; 遺伝子組み換え植物; 動物を利用したバイオテクノロジー; バイオテクノロジーに対する批判
生物を生きたまま利用して薬剤などを製造したり、生産過程を促進したりする技術。まず細菌や菌類などの微生物が利用され、つづいて植物が、最近では動物が利用されるようになってきている。 「旧」バイオテクノロジーには、醸造や下水処理、抗生物質の生産など確立された微生物の利用法がある。バイオテクノロジーという用語が一般的になってきたのは、1970年代に遺伝子工学の分野が開発されてからのことである。「新」バイオテクノロジーの大半は、生物に遺伝子操作をくわえて、以前よりも効率をあげたり、まったく新しい方法で機能させたりするものである。
現在バイオテクノロジーとよばれているもののうち、もっとも古い歴史をもっているのは、ビールやワインなどのアルコール飲料の醸造である。糖質やデンプン質が自然発酵してアルコールに変化することは、世界各地で古くから知られていた。
やがて、この発酵現象が意識的に操作されるようになり、また19世紀にフランスの化学者パスツールが、微生物によって発酵が促進されることを証明した。このほか、外見のことなる他の微生物が、酢などをつくる作用をすることなども、パスツールは発見した。 パスツールの業績によって、発酵過程に混入して有害な作用をおよぼす微生物を排除する滅菌技術の確立など、ビールやワインの醸造技術が飛躍的に向上した。さらに、微生物を利用することで、他の化学物質も大量に生産できる可能性もしめされた。
そのひとつに、爆発物としてのコルダイトの製造に溶媒としてつかわれるアセトン(2-プロパノン)がある。第1次世界大戦中、イギリスにおいてのちにイスラエルの初代大統領となった化学者ワイツマンによって、アセトンブタノール菌をもちいてアセトンが生産できることがしめされた。
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