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植物の中でもっとも進化したグループの総称で、シダ植物やコケ植物などとちがい、花をつけ、種子をつくる。種子植物は、裸子植物と被子植物にわけられるが、被子植物はさらに双子葉類と単子葉類にわかれている。 かつて植物界は花があるか、ないかで、顕花植物と隠花植物にわけられていた。だが、隠花植物に分類されたシダ植物にも、花に近い器官である胞子嚢穂(ほうしのうすい)をもつ種類があるために、この分け方が適切ではなくなった。そこで種子の有無を基準にして分類し、顕花植物を種子植物とよぶようになった。同時に隠花植物という呼び方も適切ではなくなり、構成される植物群名のシダ植物、コケ植物、菌類、藻類、細菌などの名称でそれぞれをはっきりというよう区別するようになった。
種子植物は、シダ植物やコケ植物とはちがって根や茎、葉の3つの部分が明確である。種子植物の発達した根は、体をささえるだけでなく、地中の水やそれにとけこんだ無機養分などを効率よく吸収することができる。しかも、茎の中には水や養分の通路である維管束が発達していて、体内のすみずみまで水分などをおくりだすことができるため、水辺から遠くはなれた乾燥しやすい場所でも生育することができる。葉には葉緑体があり、光合成をおこなう。また、葉の裏面には気孔があり、体内の水分量を調整や、光合成や呼吸のための二酸化炭素や酸素の通路となっている。
裸子植物の花には花被や萼片(がくへん:→ 萼)がなく、子房もないために胚珠がむきだしとなり、種子もむきだしとなっている。一方、被子植物は花に花被や萼片があり、雄蕊や雌蕊をとりかこんでいる。胚珠は子房の中にあり、その子房は発達して果実となり、その中には種子がつくられる。 さらに被子植物は、根や茎、葉の特徴によって双子葉類と単子葉類にわけられる。双子葉類の根は主根と側根からなるが、単子葉類はひげ根である。茎の中にある維管束の並びは、双子葉類では規則ただしい輪形となっているが、単子葉類はばらばらである。とくに葉の葉脈の違いがめだち、双子葉類の網目状の網状脈(もうじょうみゃく)に対し、単子葉類は葉の基部から先端にかけて平行な平行脈となっている(→葉の「葉脈」)。子葉の数は、双子葉類が2枚で、単子葉類は1枚である。 被子植物や多くの裸子植物では、雄蕊の花粉が雌蕊の柱頭につくことを受粉という。受粉した花粉は、雌蕊の中に花粉管を子房にまでのばす。その花粉管の先端には花粉の核が核分裂してできた精核(雄核)があり、卵と受精をする。だが、イチョウやソテツなど一部の裸子植物の雄性の配偶子は精子で、みずから水の中をおよいで卵に到達する。また、被子植物の花は虫媒花や鳥媒花(ちょうばいか)など生物によって花粉が媒介されるものや水媒花や風媒花など非生物によって花粉を拡散するものなど多様だが、ほとんどの裸子植物は風媒花で、他家受粉(たかじゅふん:→ 受粉)をおこなう。
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