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オセアニア神話

オセアニア神話 オセアニアしんわ
百科事典項目
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III

ポリネシアの神話

ポリネシアは、ニュージーランドからハワイイースター島にむかって三角形に広がる広大な文化領域である。このような広い地域において時間や距離のうえで島々が孤立していても、ポリネシア神話には類似したテーマが多いのが特徴といえる。

1

タンガロアの天地創造

中部および西部ポリネシアにつたえられる神話の天地開闢(かいびゃく)は、創造神タンガロアによる。空も土もない、ただの空間を行き来していたタンガロアがたった所に、突然、岩が生えてきた。彼が破裂しろと命令すると、中から神々が生まれてきた。さらに大地と海が生まれ、真水ができた。岩にかたりかけると天が生まれ、話しかけると、男の子と女の子、そして精神や情緒、意志が生まれた。岩に命じて人間の中に精神や情緒などをいれ、天地を分離させてたくさんの島をつくった。

タンガロアは、サモア諸島ではタンガロとよばれている。天空から海上にうかぶ石をみつけたタガロアは、それを天上にひきあげ、人間の形にして生命をふきこみ、妻をめとらせた。やがて、彼らから1羽の鳥が生まれ、下界にはなされた。鳥が下界には日陰がないといったので、神はつる草をなげおろしてやった。草は日陰をつくったが、その後、神がおこってウジ虫をなげおろしたため、草は虫に食べつくされ、やがて、虫から人間が生まれた。

2

文化英雄マウイ

ポリネシアの文化英雄(人間に文明をもたらす超人的存在)マウイは、オセアニア全域にわたって物語にあらわれ、どこの特定の島にも所属せずに、呪術をつかって神々を翻弄(ほんろう)するトリックスターでもある。

3

ニュージーランドの先住民族

マオリの神話では、マウイは釣り針で海の底から島をひきあげてポリネシアの島々をつくった。このほか、人々が食料を生で食べていたので、料理の時間をつくるために太陽を罠(わな)でとらえて運行をおそくしたり、もっと畑仕事に時間がさけるようにと太陽をつりあげたりした。また、人間のために地下の国の火の番人から火をうばいとった。

つづいて、人間に不死をもたらそうと、夜の女神のところにでむき、ねむっているおそろしい女神の体の中にはいって口からでてこようとした。ところが、同行した森の小鳥たちが、女神の体にはいりこもうとするマウイのこっけいな姿をみて思わずふきだしてしまったため、女神は目をさまし、マウイはおしつぶされて死んでしまう。以来、人間はみな死ぬことになったという。ポリネシア人

IV

ミクロネシアの神話

北西太平洋に散在する小さな島々からなる、オセアニア北部の文化領域ミクロネシアの神話は、ポリネシアとメラネシアとの両方の影響がみられる。

ミクロネシア東方のキリバスの伝説の創造神は、年老いたクモで、シャコ貝から天と地をつくったとされる。また、メラネシアに広く分布する「兄弟争い」の話はカロリン諸島で人気があり、メラネシアでは鳥を主人公にした「羽衣伝説」のモチーフも、魚やイルカを主人公にして広く知れわたっている。

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