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海中での生活に適応したアシカ科の哺乳類(ほにゅうるい)で、鰭脚類ともよばれている。商業的に重要視されていたオットセイは、解剖学的にはトドによく似ているが、たっぷりした、やわらかい下毛をもつところがちがう。2属が知られ、1つは南半球に生息するミナミオットセイ属で、6~8種ある。もっとも有名なミナミアメリカオットセイは、アフリカ沿岸やタスマニアおよびオーストラリア南岸に生息する。ガラパゴス諸島の固有種である小型のガラパゴスオットセイは、1800年代に毛皮商人にねらわれ、絶滅の瀬戸際までおいつめられた。しかし、20世紀になって保護動物に指定されたことで、個体数は増加している。だが、現在はエルニーニョ現象による周辺海域の水温上昇が原因とみられる餌(えさ)となるイカや魚の減少が、新たな脅威となっている。また、南極大陸をとりまく島々にはナンキョクオットセイが生息している。
北太平洋に生息するのはキタオットセイ属のキタオットセイ1種だけで、これがいわゆるオットセイである。ベーリング海のプリビロフ諸島、コマンドル諸島、千島列島などで繁殖する。オスの体色は大部分が暗褐色で、肩は灰色をおびる。7歳くらいで成熟し、体長2m、体重250kgに達する。メスは3歳で成熟するが、平均体重は52kgである。 大柄な年長のオスは40頭ものメスでハレムを形成し、戦いにまけるまでライバルのオスをおいはらいつづける。未成熟な若いオスは、繁殖地からはなれた浜辺にあつまる。オットセイは冬が近づくと、カリフォルニア半島沖、三陸沖、日本海まで南下、回遊する。
19世紀後半、貴重な毛皮目当てに、人間がオットセイの群れを乱獲したために、その個体数は激減した。1911年にアメリカ合衆国、カナダ、ロシア、日本が国際条約を締結して、オットセイの保護に有効な管理体制を確立した。 条約によって海洋での漁が禁止され、政府の監督下で若い個体のみを繁殖地のはずれで捕獲することがゆるされた。1911年に、プリビロフ諸島の群れはおよそ20万頭だった。57年の条約改定で、プリビロフ諸島はアメリカ合衆国政府の特別保護区となり、その保護のおかげで、推定でおよそ200万頭まで数をふやした。これは世界のオットセイのおよそ85%にあたる。 1984年まで、この条約によって保護されていたが、合衆国政府が延長を拒否したため、条約は消滅した。84年以降は各国の国内法で保護されている。日本には「ラッコ・オットセイ獣猟獲取締法」(1912年)がある。 分類:哺乳綱ネコ目(食肉目)アシカ亜目(鰭脚亜目)アシカ科。ミナミアメリカオットセイの学名はArctocephalus australis。ガラパゴスオットセイはA. galapagoensis。ナンキョクオットセイはA. gazella。キタオットセイ(オットセイ)のはCallorhinus ursinus。
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