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コウモリの1種で、おそらく現存する世界で最小の哺乳類。名前は、ふくらんで豚に似ている鼻の形からつけられた。タイ西部カンチャナブリ州クワイ川沿いのサイ・ヨケ国立公園付近にしか生息していない。
体重はわずか2gほどで、体長は2.9~3.3cm。三日月型で幅広の鼻孔をもつ。耳はかなり大きいが、目は小さく、まばらに毛が生えている。背は茶色か赤みがかった色か灰色で、腹はもっと色がうすい。翼は暗色で広げると15~17cmあり、胴にくらべかなり大きく、空中の停止飛行に適している。よく発達した鉤爪(かぎづめ)のついた短い親指をもつ。足は長く細い。尾はない。オスの喉元(のどもと)には腺の膨らみがある。
性質はいたって臆病。4~5羽で石灰岩の小さな洞穴を塒とする。日がくれると洞穴からでてきて、周りの竹やチークの森で狩りをする。虫食性で、小さなハエや樹木につくシラミなどを食べる。反響定位(→ コウモリの「飛行と反響定位」)を利用して狩りや飛行をする。
絶滅の危機にあるこの希少種のコウモリは、全世界で約200羽しかいないと推定されている。チークの植林で発見され、1974年に新種として哺乳類学会に報告された。しかしながら、1950年代にはすでに生息地となるチークの自然林は破壊されていた。そこで現在では保護されて、いくつかの洞穴でくらしている。 分類:哺乳綱コウモリ目(翼手目)コウモリ亜目(小翼手亜目)ブタバナコウモリ科。キティブタバナコウモリの学名はCraseonycteris thonglongyai。 → 絶滅の渦
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