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明治村

明治村 めいじむら
百科事典項目

明治期の建築物を中心に保存、展示する野外博物館。正称は博物館明治村。愛知県犬山市に、1965年(昭和40)に開設された。建築家の谷口吉郎と当時、名古屋鉄道の会長だった土川元夫が、解体されようとしていた関東大震災以前の、大正期のものもふくむ建造物のうち、価値の高いものを選択して移築作業に着手したのが、明治村の始まりだった。高度経済成長による開発ラッシュによって、姿をけしつつあった明治期にたてられた建築を保護しようとしたのだが、これは民間における文化財保護運動の先駆であった。

そもそも明治期の建築物には、江戸時代までの木造建築の伝統に、欧米の様式や技術、材料を融合させた、それまでの時代にない建築史および文化史的な価値があった。これらを、明治村に順次移築し、復元をしたのだが、その旧所在地は日本全土からアメリカのシアトルやハワイ、ブラジルにまでおよんだ。

1996年までに移築された建築物は、官公庁舎や学校、工場や商店、住宅など67件にのぼり、その中には三重県庁舎(1879)、聖ヨハネ教会堂(1907)、西郷従道邸(1877)など重要文化財9件がふくまれ、それぞれの建築物にあわせて環境が整備されている。六郷川鉄橋などの橋梁(きょうりょう)や、蒸気機関車も対象となり、建築物内部の家具調度、各種の機械や道具などの資料とともに、近代化のすすむ明治の諸相をつたえるものである。

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