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色絵

色絵 いろえ
百科事典項目

陶磁器の加飾技法のひとつで、その色系統や様式によって赤絵、錦手(にしきで)、染錦手、十錦手などがあり、中国ではさらに五彩、闘彩、豆彩、粉彩、琺瑯(ほうろう)彩などの種類がある。基本的に共通するのは、白磁、白釉(ゆう)、白化粧土、透明釉などの上にほどこす上絵付(うわえつけ)である点で、日本では錦窯(きんがま)とよばれる小規模な窯(かま)で、素地(きじ)の焼成温度よりも低い800°C前後の低火度で焼きつけられる。数種の色を焼きつける場合には、色によって融点がことなるため、融点の高い色から低い色へ、数度の上絵付をくりかえすこともある。

色絵技法は12世紀末、中国の金時代の磁州窯で白釉陶の上にほどこされたのが最初といわれる。その後、元代後半には景徳鎮で白磁にほどこされるようになり、つづく明代には五彩、闘彩、豆彩などの優品が生みだされ、清代にはエナメル彩色の顔料を応用して、粉彩、琺瑯彩などの精緻をきわめた製品が生みだされた。

日本ではややおくれて17世紀半ばごろに、九州有田の陶工酒井田柿右衛門が開発した赤絵磁器が最初である。もちいられる各種の色の中でもとくに代表的な赤をもって、日本では赤絵という言葉を色絵とほぼ同義にもちいることがある。色絵技法は世界じゅうの陶磁器にみられ、イスラム陶器やヨーロッパのファイアンス(錫白釉陶器)や磁器など、それぞれに個性的な意匠を生みだしている。

なお、金属工芸の分野にも色絵とよばれる技法がある。これは金属の素地に彫刻をほどこし、金や銀、赤銅などの金属の薄片を象嵌して文様をあらわす技法で、日本刀の目貫(めぬき)などの装飾にもちいられる。

陶磁器

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