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室町時代の絵師の一派。能阿弥、芸阿弥、相阿弥の3代(三阿弥)とその周辺の絵師をさす。三阿弥は、将軍のそばにつかえた同朋衆として、漢画(→ やまと絵)を描くとともに、中国絵画と工芸品の鑑定や収集、管理、修復をおこない、さらには座敷飾までをも担当した。能阿弥のしるした「御物御画(ぎょもつおんえ)目録」は、将軍家所蔵の宋元画の目録であり、能阿弥と相阿弥のしるした「君台観左右帳記(くんだいかんそうちょうき)」は、中国絵画と工芸品の鑑定および座敷飾に関する秘伝書である。
能阿弥の遺品には、1468年(応仁2)の年記をもつ「白衣観音(びゃくえかんのん)図」が、芸阿弥の遺品には、80年(文明12)弟子の祥啓(しょうけい)にあたえたという「観瀑図」がある。能阿弥は連歌師(→ 連歌)としても著名である。相阿弥の伝称作品は多いが、絵師としての実体はいまだ明らかにはなっていない。1513年(永正10)創建の京都大仙院本堂の室中(中の間)の襖(ふすま)絵「瀟湘八景図」が代表作として知られるが、近年、大仙院本堂の増築にかかわる論争の中で、相阿弥筆に異議が呈されている。 阿弥とは、もとは時宗の僧侶の号(阿弥陀号)であったが、既成の身分秩序に属さない遁世(とんせい)者を意味し、世俗の階級をこえて活躍する芸能者の名になった。三阿弥のほかに、能の世阿弥、作庭家の善阿弥、立て花(→ いけばな)の立阿弥(りゅうあみ)などが知られている。
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