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第2次世界大戦で、戦車の装甲防御力が強化されると対戦車兵器の性能も向上していった。だが、対戦車砲は88mm、100mm、128mmと巨大化して非実用的なものになってしまった。また、対戦車銃は口径20mmまでは大型化したが、それ以上の巨大化ができなかったためつくられなくなった。 これにかわって大戦中期以降実用化されたのが、成形炸薬弾を使用した歩兵携行式の対戦車ロケットで、ドイツのパンツァー・ファウスト、アメリカのバズーカ砲が知られている。
誘導式の対戦車ミサイルは、大戦中のドイツの技術をもとにして、フランス、ソ連などで1950年代に実用化された。ソ連のサガー対戦車ミサイルは73年の第4次中東戦争(→ 中東戦争)で威力を発揮し、戦車無用論が提唱されたこともあった。 しかし最近では、鋼鉄の装甲板にセラミックや樹脂などをくみあわせた複合装甲や爆発物をもちいて成形炸薬弾の威力をそぐリアクティブ装甲などの特殊装甲の採用で、戦車の装甲防御力が向上した。そのため対戦車ミサイルも弾頭威力の向上、タンデム弾頭という二重の特殊弾頭や、トップアタックといわれる戦車上部をねらう方法の採用など強化がすすめられている。
太平洋戦争中、旧日本軍はほとんど有効な対戦車兵器を開発することができなかった。対戦車砲は威力不足で、開発も諸外国の水準に達していなかった。歩兵携行の兵器では、ドイツの技術により「タ弾」とよばれる成形炸薬弾が完成していたが、広くは使用されなかった。 戦後、自衛隊では歩兵携行の対戦車兵器としてアメリカ製のバズーカ砲を導入し、その後スウェーデン製のカール・グスタフ無反動砲、ドイツ製のパンツァー・ファウスト3、国産の01式軽対戦車誘導弾を使用している。対戦車ミサイルについては1960年代から国産の64式対戦車誘導弾、79式対舟艇対戦車誘導弾、87式対戦車誘導弾、96式多目的誘導弾システムが開発されており、世界水準の装備が実用化されている。
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