Windows Live® の検索結果
Windows Live® の検索結果 ページ 3 / 9
項目構成
琉球諸島と小笠原諸島の生物相も多様性が高いだけでなく、固有種や固有亜種の割合が高い。沖縄本島のヤンバルクイナやノグチゲラ、奄美(あまみ)大島のアマミノクロウサギ、小笠原諸島のメグロやオガサワラオオコウモリなどは、すべて固有種である。 多くの固有種や固有亜種をふくむ多様な種のハビタットは、琉球諸島ではイタジイ(→ シイ)を優先種とする常緑広葉樹林である。琉球列島のユニークな生態系はイタジイがなければ成立しなかっただろう。残念なことに、最大の常緑広葉樹林帯である山原(やんばる:沖縄本島北部)は第2次世界大戦後、大規模な伐採がすすめられてきた。現在は林道の建設が大きな問題である。
1997年には全長35kmの大国林道が貫通したが、なお林道の建設はおこなわれている。林道建設のためにおこなわれる伐採は森林面積をへらし、林縁効果によって、のこされた森林の一部に悪影響をあたえ、野生動物の生息地や行動圏(→ 縄張り)を分断したり、自動車により事故死する野生動物をふやすなど、生態系にあたえたダメージははかり知れない。→ エッジ効果 また、伐採跡地に露出した特有の赤土は、降雨の際にどっと川に流入し、すぐ海を赤くそめることにもなった。その結果、海の生態系やサンゴ礁生態系にも打撃をあたえている。その流域にすむリュウキュウアユ(アユの亜種)の存続もおびやかされている。生態系の保全をはかるには、なによりも伐採を大幅に規制し、早急に有効な赤土対策をあみだす必要がある。
尾瀬ヶ原とか釧路湿原の名はよく知られている。これらの湿原は厳密には淡水湿原という。世界的にみると淡水湿原は陸地の約6%を占めているとされる。
植物が堆積(たいせき)して、浅い池や沼をおおいつくした状態が湿原である。湿原の生態系もまた植物が主役であり生産者だが、湿原の生態系は低層湿原、中層湿原、高層湿原にわけられ、主役の植物種および植物群は同一ではない。低層湿原の主役はヨシ、高層湿原では蘚類のミズゴケである。 低層、高層は標高をしめすと思われがちだが、現在では主役の植物がなんであるかによって区別されている。より具体的にいえば、水面の下で泥炭ができる状態のものが低層湿原、水面の上に発達した泥炭ができている湿原が高層湿原である。泥炭は簡単にいえば植物の遺体であり、高層湿原ではミズゴケの遺体が多くを占めている。→ 泥炭地
ラムサール条約(正確には、とくに水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)の湿地(ウェットランド)の定義は「湿地とは、天然のものであるか一時的なものであるかを問わず、さらには水が滞っているか流れているか、淡水であるか汽水であるか鹹水(かんすい:塩分をふくんだ水、海水)であるかを問わず、沼沢地、湿原泥炭地または水域をいい、低潮時における水深6mを超えない海域を含む」(1条1)となっている。 きわめて幅が広く多様な生態系が列挙されているが、すべてに共通していることは、陸地と水面がであう所に成立している生態系といえよう。湿原もこのような境界流域にできている。
|
© 2009 Microsoft
![]() ![]() |