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独奏または2つの楽器で演奏されるソナタ、オーケストラによる交響曲、独奏楽器とオーケストラによる協奏曲、2台のバイオリンとビオラとチェロによる弦楽四重奏曲などは、すべてこの時代に確立した器楽様式であり、それ以降の音楽にとっても重要なものである。これらの音楽は、公開演奏会でも数多く演奏され、楽譜も盛んに出版された。
声楽の分野では、ドイツ歌曲がハイドンやモーツァルトにより確立される。オペラでは、グルックが1762年の「オルフェオとエウリディーチェ」などにより歌詞と音楽の調和をめざした「オペラ改革」をこころみる。グルック以降、オペラでも合唱や器楽演奏が重視されるようになった。古典派の時代にも、当初は宮廷劇場で上演されるオペラ・セーリア(まじめなオペラ)が主体だったが、費用のかさむ大規模な宮廷オペラはしだいに敬遠されるようになる。かわって発展してきたのが喜劇的なオペラで、新たに登場した巡業歌劇団や民間劇場で上演され、市民の人気をあつめた。
ソナタ形式の発展にもっとも寄与したのは交響曲である。交響曲はイタリア・オペラの「シンフォニア」とよばれる序曲が進化したもので、前古典派時代のワーゲンザイルやモン、J.S.バッハの息子たち(カール・フィリップ・エマニュエル、ヨハン・クリスティアンら)が盛んに作曲し、「交響曲の父」と称されるハイドンへうけつがれる。また、バイオリン族による弦楽5部構成の確立やクラリネットなど新しい管楽器が登場し、改良されたことにより、オーケストラの編成が大きく発展。表現力も飛躍的に豊かになった。
ハイドン(1732~1809)は、3大作曲家のうちでもっとも年長であり、生涯の大半をオーストリアのアイゼンシュタットに居城をもつハンガリーの貴族エステルハージ侯爵につかえ、108曲の交響曲などをとおして、古典派の可能性を発展させた。 モーツァルトとベートーベンは定職にはつかず、作曲料や演奏会の入場料、楽譜の出版、個人教授などで生計をたてた。モーツァルト(1756~91)は短い生涯の中で、室内楽曲、協奏曲、交響曲など多数のすぐれた器楽曲を作曲。オペラの分野でも「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「魔笛」など個性豊かな作品を多数のこした。ベートーベン(1770~1827)は途中で聴力をうしなうが、内面的感情を描写した9曲の交響曲をはじめ、丹念に推敲(すいこう)された作品を作曲。ロマン派の作曲家たちにも大きな影響をあたえた。
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