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植物は、あるひとつの個体が単独で生育することは少なく、多くの場合、複数の個体さらには複数の種類が集団をつくって生育している。その集団は、同一の環境条件に適合しているため、全体としてまとまった性質をもっており、これをある基準により区分して、単位性をもたせたものを群落または植物群落とよぶ。厳密にいうと群落は、同じ立地条件のもとでくりかえし出現する、ほぼ同じ種で構成された集団ということになる。
すべての群落におこることではないが、群落自体が周囲の環境条件を変化させることもふくめ、周囲の環境条件の変化により、群落の種の構成や構造が変化していく遷移とよばれる現象がある。群落は、それ以上変化しない極相とよばれる段階まで遷移し、その状態で安定する。→ 生態学の「遷移と極相」
群落に対する考え方には、その単位性に関する問題や、把握する状態により、いくつかの重要な概念がある。群落の単位性については、個々の植物種の分布が偶然に重なりあったものであるとする捉え方と、植物の種の間に有機的な関係があるとする捉え方がある。群落を把握する状態については、野外において実際に認識できる具体的群落と、ある基準にもとづいた作業によって、分類、認識できる抽象的群落がある。
群落を区分するにあたり、優占種、つまり群落内でもっとも多くみられる植物や、相観、すなわち群落の外観、それに種の組み合わせなど、いくつかの基準をもちいることができる。
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