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ヨーロッパ、シベリア、アジアに広く分布する、もっとも小さなネズミ。日本では本州、四国、九州に生息する。しかし、太平洋側では福島県以北、日本海側では新潟県以北の多雪地方にはいない。 カヤネズミの背面は暗褐色で、腹面は白い。頭胴長は5~8cm、尾長は6~8cm、体重は7~14gしかない。
草原や河川敷、休耕田、伐採の跡地などに生息する。カヤネズミは、春から初冬にかけてススキやチガヤ、スゲ類、ヨシなどの生葉を細かく裂いて織りこみながら、地上から1m程度の位置に鳥の巣のような球形の巣をつくる。こうしてできた巣は緑色をたもっている。 カヤネズミの尾は手のように物をつかめる機能があり、草の茎に長い尾でぶらさがりながら、草本の上を巧みに移動することができる。夜行性で、おもに巣の周辺に生える植物を食べているが、バッタ類などの動物質も食べる。 カヤネズミは、行動圏(→ 縄張り)の中にいくつかの球状巣をもっていて、しばしば巣場所をかえる。冬の間は球状の巣をつかわずに、地下巣で生活する。 春と秋の年2回、球状巣で2~8頭の子をうむ。母親は子供に乳だけでなく、はやくから食物もあたえる。外敵に気づかれないようにするためか、母子が超音波をつかってよびあうことが観察されている。 近年は公共工事による河川敷の改修により、埼玉県や東京都、兵庫県の個体群は減少傾向にある。 分類:哺乳綱ネズミ目(げっ歯目)ネズミ科。カヤネズミの学名はMicromys minutus。
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