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キクガシラコウモリ科に分類されるコウモリの総称、あるいは種。 種としてのキクガシラコウモリは、日本の洞窟(どうくつ)などに、もっともふつうにみられる。イギリスからヨーロッパ南部、アフリカ北部、インド、東アジアに分布する。日本では、北海道北東部と南西諸島をのぞき全国的に分布する。日本産コウモリとしては大型種で、前腕長は5.6~6.5cm、体重は17~35gほどである。
日中は洞窟の天井にぶらさがって休息し、夜になると洞窟の外で飛びながら昆虫類を捕食する。口から超音波をだし、障害物や昆虫から反射してきた超音波で位置を確認する反響定位(エコロケーション)をする。
秋になると、キクガシラコウモリは体脂肪を蓄積させるので体重が30%程度増加する。そして冬の間は、この蓄積した体脂肪をエネルギー源として、洞窟の天井からぶらさがって冬眠をする。冬眠時の体温は外気温と同程度までにさがるが、気温が高いと体温が上昇してエネルギーを消費するため、3~10°Cの気温がたもたれるような位置をえらんで冬眠する。 寿命は長く、26歳まで生きた記録がある。
キクガシラコウモリは秋に交尾するが、精子はメスの生殖道内にとどまって春まで生きつづけ、4月上旬に排卵された卵子と受精するという遅延受精型の繁殖をする。メスは冬眠をしていた洞窟から、出産と子育てのための洞窟へと移動する。妊娠期間は約3カ月である。 メスは大集団となり、洞窟の天井でいっせいに出産する。これは大集団ができると洞窟内の温度が高まり、子供の体温保持に有利になるためと考えられている。子供は昆虫のもっとも多く発生する時期に成長する。
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