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酸化鉛には酸化鉛(II)(PbO)、酸化鉛(IV)(PbO2)、三酸化二鉛(Pb2O3)、四酸化三鉛(Pb3O4)の4種類があるが、いずれも毒物である。
一酸化鉛ともいい、融点以上に熱してから冷却したリサージ(密陀僧:みつだそう)と、融点以下で精製したマシコートとよばれるものがある。常温で安定な赤色結晶と、489°C以上で安定な黄色の結晶がある。炭酸水酸化鉛(II)を加熱してつくる。有毒。水に微溶でアルカリ性をしめす。両性酸化物で、酸にとけるとともに水酸化アルカリにとけて錯体をつくる。300~450°Cでは空気中でゆっくり四酸化酸鉛になる。それより高い温度では一酸化鉛にもどる。リサージはゴム工業のほか、塗料やワニスの顔料、陶器(鉛釉)などの用途がある。 密陀僧は中国の三国時代から知られていた。 酸化鉛(II)分子式PbO、式量223.20、赤色正方晶(密度9.35g/cm³)と黄色斜方晶(密度9.63g/cm³)の2種類。融点886°C、沸点1480°C。ラットの最小致死量は腹腔投与で430mg/kg。
二酸化鉛、あるいは過酸化鉛ともいう黒褐色の粉末。加熱すると四酸化三鉛になり、さらに加熱すると酸化鉛(II)になる。工業的には、鉛塩の水溶液を電解すると、陽極酸化によってつくられる。水に不溶。塩酸、過酸化水素が存在すると硝酸にとける。熱アルカリ溶液にとけ、鉛酸塩を形成する。鉛蓄電池正極板酸化剤(→ 酸化剤)として利用される。 二酸化鉛PbO2、斜方晶(密度9.773g/cm³)と正方晶(密度9.693g/cm³)の2種類。モルモットに対するLD50は220mg/kg。
三酸化二鉛と四酸化三鉛は2価と4価の鉛の複合酸化物であり、そのうち四酸化三鉛は、酸化鉛(IV)二鉛、四三酸化鉛ともいい、古来光明丹(こうみょうたん)、鉛丹とよばれ、橙赤色の顔料としてつかわれてきた結晶。現在でも蓄電池の材料、光学ガラス(→ ガラス)の原料、赤色顔料、ゴムの加硫促進剤としてもちいられる。500°C以上に加熱すると、分解して酸化鉛(II)と酸素になる。 三酸化二鉛Pb2O3、式量462.40、黄赤色の無定形物質。 四酸化三鉛Pb3O4、式量685.60、正方晶系の赤色結晶、密度9.07g/cm³、モルモットに対するLD50は220mg/kg。
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