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日本のBS放送は日本放送協会(NHK)が難視聴地域を解消することを目的に、世界ではじめて1984年(昭和59年)に通信・放送衛星機構(現、独立行政法人情報通信研究機構)がうちあげた放送衛星ゆり2号a(BS-2a)による試験放送がおこなわれた。87年には衛星第1放送がはじまり、89年(平成元年)6月からは衛星第2放送をふくめた本放送に移行し、2波による24時間放送がはじまった。衛星第1放送では、ニュースやスポーツを中心とした国内外の独自の情報を提供しており、衛星第2放送は難視聴解消のために地上放送と同じ内容を同時に放送しているほか、娯楽や芸能・文化関係の番組や海外の番組なども提供している。 また、1990年には放送衛星ゆり3号a(BS-3a)がうちあげられ、民間の衛星放送として民放連などによって設立された日本衛星放送(現、WOWOW)が試験放送をはじめ、翌91年4月から本放送を開始した。WOWOWでは、電波にスクランブルという一種の暗号をかけて放送しているため、契約者はこの暗号を解除するためのデコーダーという装置をつかい番組をみるようになっている。番組は、音楽や映画、スポーツを中心としている。 一方で、ハイビジョンを開発したNHKを中核とし、民放や家電メーカーが参加して、ハイビジョン実用化を目的に1991年から試験放送を開始。94年からは、NHKと民放6社がハイビジョン番組を提供していた。その後、2000年からのデジタル放送開始にともない、デジタル放送に円滑に移行するため、07年にアナログハイビジョン放送は終了した。また、BS放送自体も11年までに完全にデジタル放送へ移行することになっている。
CS放送は、本来は特定の顧客への配信に利用されていた通信衛星を放送サービスに利用したもの。日本では1985年(昭和60年)に、電気通信の自由化を目的とした電気通信事業法が制定され、日本通信衛星(現、スカパーJSAT)と、宇宙通信(現、スカパーJSAT)という2社が事業認可をうけた。さらに、89年(平成元年)の電波法と放送法の改正にともない通信衛星を利用したテレビ放送が可能となった。 実際のCS放送の開始は1992年4月からで、宇宙通信が東経162度の静止軌道にあげたSUPERBIRD-Bが利用された。翌5月からは日本通信衛星が東経154度の静止軌道にあげたJCSAT-2をつかい、放送サービスを開始した。当初はアナログ放送であったが、放送サービスのデジタル化の先陣をきって、東経128度のJCSAT-3を利用した96年6月からパーフェクTV!(現、スカパーJSAT)がCSデジタル放送(→ デジタル衛星放送)の試験放送を開始し、翌97年1月からデジタル多チャンネルによる本放送がはじまった。また、2002年からは衛星放送と同じ東経110度の静止軌道上にある通信衛星N-SAT-110を利用した東経110度CSデジタル放送も開始された。なお、N-SAT-110は、受託放送事業者である宇宙通信とJSAT(ジェイサット)が運営していた衛星であるが、両者とも08年10月、プラットホーム事業者であるスカイパーフェクト・コミュニケーションズと合併、スカパーJSATとなっている。 CS放送では、地上波放送やBS放送のような、ニュースや映画、スポーツなどさまざまな番組を1つのチャンネルでおこなう総合チャンネルとはちがい、基本的にはニュースや音楽、映画などの専門チャンネルとなっている点が特徴である。
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