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人間の目が光として明るさを感じることのできる電磁波。多少の個人差はあるが、380~770nm(ナノメートル:1nmは10億分の1m)の範囲である。その波長によって色もきまり、長い波長の770nm周辺では赤く、短い波長の380nmあたりでは青紫にみえる。
1666年にニュートンはプリズムで太陽光をスペクトルに分解した。スペクトル色名は赤橙(だいだい)黄緑青藍(あい)紫の7つである。さらに、いったん分解したスペクトルをふたたび合成して白色をつくっている。可視光線のスペクトルをみせてくれるのが虹である。虹が外側から赤橙黄緑青藍紫の7色にみえるかどうかは、色彩感覚のほか、文化にも依存する。緑とされる部分でも、始めと終わりでは色調がかなり変化し、次の青にうつるところに明確な区切りや境界がみえるわけでもない。 現在では人間の目の、色を感知する部分(錐体:すいたい)は3種類あることと、同じ波長の光に対してその3種類がちがう強さの刺激をうけることがわかっている。人はこの3種類の刺激で色をみわけるので、別のスペクトルをもっていても、同じ刺激をうければ同じ色だと感じてしまう。たとえば、赤の単色光と緑の単色光を同時にうけたときと、黄色の単色光をうけたときは、どちらも黄色と認識され、みわけることはできない。色覚のこのメカニズムのおかげで、光の三原色とよばれる「赤・青・緑」の3つの光を適当にまぜあわせて、人間の感じる色のほとんどをつくることができる。
もともと光とは目にみえる可視光線をさす言葉だったが、時代がくだるにつれて、観測装置の進歩をふくめて光を「みる」能力が高まり、意味がかわってきた。現在では、波長の長いほうから、電波・マイクロ波・赤外線・可視光線・紫外線・X線・ガンマ線が、光あるいは電磁波とよばれるようになった。光という概念は時代とともに拡張されてきたのである。 赤より波長が長い光を赤外線、紫より波長が短い光を紫外線といい、いずれも人間にはみえない。しかしミツバチは紫外線をみることができる。このように、生物によって「みえる」波長はことなっているし、色の感じ方もまったくちがう。
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