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1986年、カナダの首都オタワで開かれたWHO(世界保健機関)の第1回ヘルスプロモーション会議で採択された、新たな健康戦略としてのヘルスプロモーション(健康増進活動)を提唱する宣言文。オタワ宣言ともいう。これ以後オタワ憲章は、世界の健康づくりの基本戦略として広まっている。日本でもヘルスプロモーション実現のための戦略として、21世紀における国民の健康づくり運動「健康日本21」が2000年(平成12)からスタートした。
ヘルスプロモーションの考え方は、1946年にWHOが提唱した「健康とは単に病気でない、虚弱でないというのみならず、身体的、精神的そして社会的に完全に良好な状態をさす」という健康の定義からはじまっている。50年代のヘルスプロモーションは、感染症予防のために一般的な抵抗力を強化することや、健康についての教育によって感染しないようにすることを意味していた。70年代になると、病気時とくらべた理想的な状態としての健康を想定し、それをさらに増強することという概念的な定義がされた。80年代に入って、ヘルスプロモーションには、個人の生活習慣の改善だけでなく、環境の整備をあわせるべきだとされ、オタワ憲章へとつながっている。 オタワ憲章では、ヘルスプロモーションとは「人々がみずからの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスである」と定義される。つづいて「健康は生きる目的ではなく、毎日の生活の資源である」とされ、健康の前提条件として「平和、住居、教育、食物、収入、安定した生態系、生存のための諸資源、社会的正義と公正」がうたわれている。 ヘルスプロモーションを推進するための具体的な活動方法には、健康的な公共政策づくり、支援的環境づくり、地域活動の強化、個人技術の開発、保健サービスの方向転換の5項目があげられる。これらの活動が有機的に連携してはじめて、ヘルスプロモーション活動が具体的に機能していくと考えられ、健康を支援するための環境整備が方向づけられている。
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