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赤道を中心に南北に広がる、一年じゅう高温な気候帯。地理学的には南回帰線(南緯23度27分)と北回帰線(北緯23度27分)にはさまれた地帯のこと。
もっとも寒い月でも平均気温は20°C(ケッペンの区分では18°C)と気温が高い。とくに赤道地方では太陽高度の季節変化が小さいため気温の年変化が小さく、明確な冬の時期がないことから、四季(→ 季節)の区別はほとんどない。強い日射による気温の日変化は大きく、一般に年較差とくらべ日較差が大きいのが特徴。降水量は年2500mmをこえるところが多く、赤道に近づくにつれ降水量は増加する。その一方で、南北両回帰線の付近には乾燥帯が広がっている。こうした降雨の特徴により、赤道付近の一年じゅう雨の多い熱帯雨林気候と、季節風(→ モンスーン)がもたらす夏の雨季と冬の乾季がある熱帯モンスーン気候、そして、これらの周辺に広がる乾燥がちだが雨季と乾季をもつサバナ気候の3つの気候区(気候区分)に区別される。
植生としては、赤道を中心に南北20度の地域のなかでも年間降水量の多い東南アジアや中央アフリカ、南アメリカでは熱帯雨林が発達している。その周辺には降水量が減少するにつれ、雨緑樹林(モンスーン林)、サバナ(熱帯草原)が広がっている。→ 植物群系 熱帯に属する地域では、一般に発展途上国が多く、中には採集、狩猟、焼畑農業などをおこなっている地域もみられる。熱帯雨林気候の地域は、高温多湿で耕地には適さない。
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