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黒鉛と粘土などを焼成して芯をつくり、もちやすく手がよごれないように外側に木材などを接着した筆記具。ほとんどは摩擦によって、紙に炭素の微粒子を付着させる。顔料や色素でさまざまな色をつけるものは色鉛筆といって区別する。
古代ギリシャやローマでは、鉛の棒をとがらせて皮に文字や記号を書いていたといわれる。 鉛筆の原料となる黒鉛は、1554年、イギリスのカンバーランド州のボロウデールで、鉛のような黒い物質がみつかったのが最初とつたえられている。当時は成分が木炭と同じ炭素とは考えられず、これを黒鉛(black lead, plumbago)とよんだ。
黒鉛は、羊皮紙や紙に黒い粒子が付着しやすいことがわかり、筆記具としてつかわれるようになった。これが、原始的な鉛筆の最初とされている。やがて、直接手にもって書くと手がよごれてしまうことから、棒状の黒鉛を木にはさんでつかうようになった。この初期の「木製ホルダー鉛筆」は、1565年に刊行された、「鉱物誌」にコンラッド・フォン・ゲスナーによって記録されているが、「イギリス・アンチモン」という名称になっており、色や光沢からアンチモンと判断していたらしい。
「鉛筆」が評判になったため、王は黒鉛の乱掘を禁止するために採掘を保護管理し、採掘した黒鉛はロンドン公設市場で競売にかけていた。管理はさらに強化され、黒鉛の輸送に軍隊が警備にあたり、最終的には黒鉛そのものの輸出を禁止し、鉛筆という製品としてのみ輸出が認可された。
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