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道路

道路 どうろ Road
百科事典項目
項目構成
4

近世の道路

戦国時代から安土・桃山時代にかけて、楽市・楽座がおこなわれ、大名の商業政策は画期的に進展し、交通の発展に大きな影響をおよぼしたが、織田信長や豊臣秀吉の天下は短く、道路網の整備を実行したのは次の徳川家康であった。はじめに、地方の検地がすすめられ、つづいて土地を寄進して社寺領を確立し、橋梁(きょうりょう)の架設、道路の修復、駅伝の整備、河川の修復などがあいつぎ、急速に道路網が整備された。

4 A

江戸の道

家康は、1594年(文禄3)の武蔵国の千住大橋、1603年(慶長8)の江戸日本橋などをかけ、つづいて諸国の大名に命じてそれぞれ所領内の道路を修復させた。さらに東海道の品川に駅伝をおいて駅馬36頭を常備させ、5000坪の地代を免除し、五十三次の宿駅をさだめた。このように道路はしだいに整備されたが、江戸に幕府がおかれたため、主要な道路はすべて江戸を中心とし、重要な地点には奉行、城代、定番などの役所がおかれた。

江戸初期にととのえられた主要道路は東海道(品川より守口まで)、中山道(板橋より守山まで)、日光街道(千住より鉢石まで)、甲州街道(内藤新宿より下諏訪まで)、奥州街道(白沢より白川まで)の五街道である。なお、これらの終点は、その後少し変更されている。五街道はおもに公用のための道路で、並木や一里塚がととのえられ、要衝には関所がおかれ、旅籠(はたご)もあった。それと、この五街道には脇(わき)街道があり、おもなものは水戸路・美濃路・佐屋路・伊勢路・中国路で、一般の旅人や商人たちの往来が多かった。

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明治以降の道路

明治新政府は、これまでの関所を廃し、道路をすべて天下の公道とした。1869年(明治2)、道路の修理は各府県(当時はまだ藩であった)に委任され、72年に新橋と横浜の間に鉄道を開通させ、76年には国・県・里道の制がさだめられ、主要国道の整備がすすみ、急速に近代化にむかった。東京では川砂利の採取と舗装への利用はすすんだが、地方はあいかわらず悪路のままであり、道路に関する法律はやっと1918年(大正7)に制定され、国道・府県道・市道・町村道の等級がきめられた。翌年、政府は道路改良50年計画をたて、予算をくんで道路公債を募集し、調査を開始した。

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舗装の改良

道路改良50年計画では、とくに道路の改良を重点において、東京を中心に舗装試験を実施したが、1923年(大正12)の関東大震災により中断を余儀なくされた。しかし、それもわずかで、まもなく自動車の普及により、加速度的に舗装がすすみ、全国的にひろがっていったが、次々にだされる計画も、31年(昭和6)以降の戦争により低迷し、軍事用道路は整備されても、地方では放置されたままになった。

5 B

第2次世界大戦後の整備

終戦後は、連合軍の積極的な援助によって道路の状態は急速に変化し、とくに1948年(昭和23)11月にだされた「日本の道路及び街路網の維持修繕5カ年計画に関する覚書」により、道路の補修は促進された。さらに52年6月には、道路法の全面的な改正があり、道路整備特別維持法の制定とともに新しい段階をむかえ、有料道路制度の採用もあって、56年には日本道路公団が設立された。その後、高度成長にともなう道路の改良は、路幅の拡張や路線の延長が重点となり、自動車道路、産業道路、高速道路などとして大規模化されるが、鉄道の飛躍的な発展も相乗効果をもたらしたことはいうまでもない。

1994年(平成6)4月1日現在の高速自動車国道・一般国道・都道府県道・市町村道の総延長距離は約113万6400kmである。そのうち、65年に全線開通した名神高速道路、69年開通の東名高速道路をふくむ高速自動車国道の総延長は、94年に新たに103kmが開通し、95年3月末現在で約5930km、一般国道および都道府県道は約17万7000km、市町村道は約95万kmとなっている。

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