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河川によってはこばれた土や細かい砂が、海や湖などにながれこむ河口付近に堆積(たいせき)して形成された地形。形がギリシャ文字のΔ(デルタ)に似ているところから、デルタともよばれる。この言葉は、前5世紀にギリシャの歴史家ヘロドトスがナイル川の三角州を記述する際に命名した。
河川は上流から大量の土砂をはこび三角州を拡大しようとするが、海は波浪や沿岸流(海岸線に平行な海流)により三角州を浸食している。そのため、三角州の形は堆積物の量や河口の水深や傾斜、波浪の強さや沿岸流の速度などによりことなっている。→ 堆積作用 河川による土砂の供給量が多く、波や海流が弱い場所では海側につきだした円弧状や鳥趾状(ちょうしじょう)の三角州となる。極端な場合には、細かい土砂で河口がふさがれた河川が何本もの分流となり、流路をくりかえしかえるため、広大なデルタ地帯となり、土壌は肥沃(ひよく)となる。一方、海食作用や運搬作用が大きな場合は、カスプ状(尖状:せんじょう)三角州や平滑な海岸線をもつ三角州となる。
三角州の表層は、細かい砂や泥におおわれているが、その底は海底で堆積された粘土などからできた軟弱な地盤となっていることが多い。また、三角州は海に面しているため高潮や洪水の被害をうけることも多く、多くの場所では堤防や防波堤にかこまれている。 世界的に大きな三角州としては、インドのガンガーやブラマプトラ川の複合三角州、エジプトのナイル川、アメリカのミシシッピ川の三角州が知られる。日本では、荒川(隅田川)や淀川、木曽川、太田川などの下流部に三角州が形成され、東京、大阪、名古屋、広島などの大都市が立地している。
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