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  • 叙事詩 - Wikipedia

    叙事詩 (じょじし)とは、物事、出来事を記述する形の韻文であり、ある程度の長さを持つものである。英語でepic。一般的には 民族 の英雄や 神話 、民族の歴史として語り伝える価値のある事件を出来事の 物語 として語り伝えるものをさす。

  • ギルガメシュ叙事詩

    ギルガメシュは凄い。・・・・人に衝撃を与える最高傑作です。 (ライナー・マリア・リルケ、1916年12月11日の手紙 ... 現存する世界最古の叙事詩。旧約聖書の「ノアの洪水」の原型を含み、また数千年前の物語ながらすでに少年ジャンプ的展開を ...

  • ギルガメシュ叙事詩 - Wikipedia

    『ギルガメシュ叙事詩 』(ギルガメシュじょじし)は、古代 メソポタミア の文学作品。 実在していた可能性のある古代メソポタミアの伝説的な王 ギルガメシュ をめぐる物語。 人物 及び それに基づく作品等についての詳細は ギルガメシュ を参照

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叙事詩

叙事詩 じょじし
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

荘厳な主題と文体をもつ長編の物語詩。国や世界にとって重大な意義をもつ伝説上・歴史上の出来事があつかわれ、筋立てはスケールが大きく荘重である。ほとんどの叙事詩は特定の個人の冒険をえがき、それによって構成のまとまりをえている。

おもな特徴としては、以下のことがあげられる。超自然的な力がはいりこみ、その力が筋をつくりだすこと。戦闘など体と体がぶつかりあう形で対立がえがかれること。様式上の約束事、たとえば詩の女神ムーサに霊感をもとめる祈り、主題の形式的な叙述、主要な登場人物たちの長い来歴、高揚した言葉で表現される形式的な話しぶり、といったものがあげられる。日常生活の平凡なひとこまが出てくることもあるが、それも物語の背景としてあつかわれ、詩のほかの部分と同じ崇高な文体でえがかれる。

ギリシャ人は叙事詩と抒情詩を性格と発表方法の2つで区別した。抒情詩は個人的な感情を表現し、竪琴にあわせてうたわれたものだが、叙事詩は個人的な感情を抑制し、英雄的な説話をものがたっていくのである。

叙事詩は伝説上・歴史上の英雄をえがいた物語というだけではなく、重大で危機的な局面にあった民族全体の性格や理想を要約し、表現したものでもある。その例として、古代ギリシャの叙事詩であるホメロスの「イーリアス」と「オデュッセイア」があげられる。主人公である英雄の特性は、個人的というよりは民族的なものであり、英雄がその特性を発揮して功業をはたすときに、民族の誇りを感じるのである。

別の時代には、叙事詩によって宗教や文化の大運動の理想が総体的にあらわされた。ダンテの「神曲」(1307~21)は中世キリスト教の信仰を、スペンサーの「神仙女王」(1590~1609)はイギリスのルネサンス精神を、ミルトンの「失楽園」(1667)はキリスト教的人文主義の理想を表現している。

II

民族叙事詩

叙事詩は民族叙事詩と文芸叙事詩に大別できる。民族(国民)叙事詩は、部族の詩人などが生みだした民族詩が口伝えされて発展し、最終的に名の知れぬ詩人たちによって書きとられたものと考えられている。名高い民族詩としては、古英語の「ベーオウルフ」(8世紀)、ドイツの「ニーベルンゲンの歌」(13世紀)、古代インドの「マハーバーラタ」(現在の形になったのは4世紀)と「ラーマーヤナ」(同じく、3世紀)があげられる。

物語の題材は、はるか昔の伝説や出来事にもとづいていることが多く、登場人物やエピソードが、叙事詩がつくられる以前の民謡にえがかれている場合もある。題材をこのように統合する例は、武勲詩というフランスの民族叙事詩にみられる。英雄的偉業をうたう武勲詩は10世紀末~11世紀後期につくられたもので、もっとも名高い作品としては「ローランの歌」(1100頃)があげられる。

日本では、アイヌユーカラをのぞいて叙事詩とよべる長編詩はつくられなかった。

文化によっては、民族叙事詩の題材が実際に叙事詩に統合されなかった場合もある。ケルト人はフィアナ物語群あるいはオシアン物語群やアーサー王物語群(アーサー王伝説)などの広範な物語群を生みだしたが、これらと同様の題材をつかってひとまとまりの偉大な詩へと発展させることはなかった。スペインの国民的英雄エル・シッドの場合も、「わがシッドの歌」(1200頃)を別にすれば、バラッドや詩が叙事詩の域にまで達したことはなかった。

III

文芸叙事詩

文芸叙事詩とは、著名な詩人が、すでに確立された叙事詩の形式を意識的に利用して書いた詩である。民族叙事詩と同様、ある国の神話的・歴史的伝統が題材としてあつかわれる。ローマでは、国民叙事詩が前1世紀に最高潮に達した。ウェルギリウス作の「アエネーイス」は世界最高の文芸叙事詩のひとつにかぞえられている。ペルシャでは、フィルドゥーシーが史実をもとにして国民叙事詩「シャー・ナーメ」(王の書。1010完成)を生みだした。

古典期をすぎてのちのヨーロッパの大文芸叙事詩としては、ポルトガルにルイス・デ・カモンイス作の国民叙事詩「ウズ・ルジアダス」(1572)があり、イタリアにはアリオストの「狂えるオルランド」(初版1516、最終版1532)、タッソの「リナルド」(1562)と「解放されたエルサレム」(1575)がある。スペンサーの「神仙女王」とミルトンの「失楽園」もこのグループにふくまれる。

19世紀に叙事詩はさまざまな形をとった。ワーズワースは、自伝的な長編詩「序曲」(1850)の中で、彼の生涯の出来事を題材として人間の想像力を探求した。バイロンは、オッタバ・リーマ(8行詩)をもちいて「ドン・ジュアン」(1818~24)を書き、14~17世紀のイタリア・ルネサンス期にみられたまじめな要素をふくむ喜劇的叙事詩を復活させた。この作品では、軽快な文体による社会批評が詩にくみこまれている。アメリカの詩人ホイットマンには「自己の歌」(「草の葉」所収。初版1855、最終版1892)という短い叙事詩があり、一人称の語り手が自身を自然と人類の総体に重ねあわせて表現している。

20世紀のイギリスの叙事詩には、ハーディの長編詩劇「覇王」(1903~08)があげられる。アメリカではハート・クレーン(「橋」1930)、T.S.エリオット(「四つの四重奏」1943)、エズラ・パウンド(「詩編」1930~70)、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(「パタソン」1946~58)、ジェームズ・メリル(「サンドオーバーのかわりつつある光」1976~82)などの詩人たちが、国民叙事詩を提供する試みをおこなった。

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