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水中生活に高度に適応し、尾鰭(おびれ:→ 鰭)が水平につくことをのぞけば、姿が魚にそっくりになった哺乳類。その中でも小型のクジラ類をさす。カワイルカ科、マイルカ科、ネズミイルカ科、などがある。
ふつうは体長4m以下のハクジラ類をさすが、習慣的な区分であり、さらに大型の種をイルカということもある。体はなめらかで、泳ぎは力強く、全海域に分布している。
英語では、porpoiseという語もあり、これはネズミイルカ科に属す種をさす。ネズミイルカ類とは、めだつ嘴(くちばし)状の吻(ふん:鼻づら)と円錐形の歯で区別される。ネズミイルカ類は吻が短く、のみの形をした歯をもち、体はずんぐりしている。 イルカはおよそ32種が知られている。有名なのは、水族館で芸をする人気者のハンドウイルカと、地中海地方で数多くの伝説の題材となったマイルカである。どちらも氷のはらない海に生息して、しばしば船がたてる波の前で独特の跳躍をみせる。
イルカ類の多くは海水性だが、アジアや南アメリカには河口に生息する淡水種が数種いる。小型で優雅なカワイルカは、アマゾン川河口から2000km以上上流でみつかったことがある。カワイルカは生息する川によって何種かにわかれる。アマゾン川のアマゾンカワイルカ、チャン江(揚子江)のヨウスコウカワイルカ、ガンガーのガンジスカワイルカなどである。吻が長く、多数のするどい歯がついている。首がよくうごき、目はにごった川水に適応してか、明暗がわかる程度に退化しているものが多い。 イルカ類の体長は比較的小型であるが、代表的なハンドウイルカは4mに達し、さらにシャチは10m近くとはるかに大型だが、イルカとみなされる。マゴンドウクジラ(→ ゴンドウクジラ)もイルカの1種とされる。
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