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項目構成
一般に亜熱帯雨林は、熱帯雨林より高緯度の、風のふきつける海岸沿いを占める。ただし、この地帯をこえた場所にも広がることがある。中央アメリカの一部と西インド諸島、インド南西海岸、ミャンマーの海岸沿い、東南アジア、ブラジル沿岸、マダガスカルの東沿岸にみられる。 赤道からはなれるにつれて、気温の変化の幅も大きくなる。気温の変動と雨季と乾季があるために、熱帯雨林とくらべ、これらの森林にみられる植物の種の多様性(→ 生物多様性)はとぼしくなる。上層の林冠は熱帯雨林のそれよりも開けており、中間層にみられる蔓植物も少ない。
熱帯季節林は、熱帯雨林が気候的および緯度的に限界に達した地点で、熱帯雨林にかわってあらわれる。たいていの熱帯季節林は海抜1000m以下でみられる。 一般には、熱帯季節林の植物は熱帯雨林よりも背が低い。この森林の特徴は、土壌の水はけがよいことである。はっきりした乾季があり、その時期は水不足のために植物の生長はよくない。多くの種は乾季に落葉する。このように季節的な乾燥をうける森林を「季節林」という。 熱帯季節林では林床に日光がよくあたるので、下生えが密生することが多い。さまざまな蔓植物が繁茂する。乾季には山火事がおこりやすく、森がやけたあとは、サバナまたは木のまばらな林にかわることがある。 熱帯季節林がとくに広域にみられるのはミャンマー、カンボジア、タイ、インドネシア(とくにジャワ島とスラウェシ島)である。これらの地域では年降水量が平均1300mmで、乾季は4~5カ月つづくことがある。西アフリカにも広大な熱帯季節林があるが、南アメリカではそれほど広域にはみられない。
ひとつの熱帯雨林内でも、高度がますにしたがって、植物の種類、植生の構造はかわりはじめる。降水量や気温、風、湿度をふくむ、気候の高度的な変化は植生に影響するもっとも重要な要因である。ただし、局地的な地質も重要な役割をはたすことがある。 熱帯の山地では、高度が100mますごとに、平均気温は0.5°C低くなる。雲霧林は、熱帯雨林内、または、それに隣接する海抜1000~3000mのあたりにみられる。そのため山岳林ともいわれる。植物の種は熱帯植物ばかりではなくなり、温帯産の植物が多くなる。 高度がますにしたがって、木は小さくなり、平地ほど多様ではなくなる。幹はねじれたり、こぶをもつようになり、蘚類や苔類におおわれはじめる。これらの植物は霧や雲におおわれた環境でよくそだつからである。シダやタケもふつうにみられるようになる。 雲霧林がとくに豊富なのは、インドネシア、中央アメリカの一部、南アメリカのアンデス山脈の東側斜面である。
熱帯および亜熱帯の沿岸地域は、しばしば潮間帯森林群落にふちどられている。この群落は周期的な浸水、湿地性の土壌、塩分をふくむ環境条件によく適応した植物からなる。このようなマングローブ群系は、熱帯雨林ではないが、熱帯雨林の海岸側の境界にそって発達することが多い。 熱帯雨林にくらべれば、マングローブ林にみられる植物の種数は少ない。海水や汽水(→ 汽水域)にさらされ、さらに潮汐の影響もある程度はうけるために、環境条件がきびしいからである。樹高は2~10mである。 豊かに発達したマングローブは汽水域にみられる。インド洋・太平洋地域に分布するマングローブの種は35種以上に達する。一方、南北アメリカ大陸では10種にもみたない。ヒルギダマシ属とヤエヤマヒルギ属は熱帯に広く分布しており、その他の地域にも広がっている。
熱帯の土壌は、火山性土からほとんど純粋な石英の砂などさまざまである。ただし熱帯雨林の土壌の半分以上は、赤色のラトソル(またはオキシソル)といい、栄養分をふくまない土壌である。
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