Windows Live® の検索結果
Windows Live® の検索結果 ページ 4 / 5
項目構成
植物のほとんどは被子植物である。種の大半は樹木である。そしてひじょうに多くの種が存在する。マレーシアの熱帯雨林では、50ha区画に835種もの樹木がみつかった例もある。北アメリカ大陸の全樹木種が700種ほどであることからも、熱帯雨林の種の多様性がわかる。 しかし、かぎられた場所に多様な種が生息するということは、それぞれの種の個体数は少ないということになる。ブラジルの熱帯雨林2haの調査では高さが150cm以上の種が502種、1986本であった。つまり1種当たりの個体数は4本以下であった。 また熱帯雨林の植物の大半を木が占めているという事実は、ほとんどの種が花をつけるようになるまでに、長い時間が必要であることをものがたっている。多くの種は、30年以上たたないと成熟しないのである。
熱帯雨林は、そこに膨大な数の動物種が生息し、地球上でもっとも生物的に多様な生態系である。こうした多様な動物種のほとんどは昆虫であるが、そのほかの無脊椎動物の分類群も数多く生息する。アマゾン川流域のような広大な熱帯雨林では、1000万種以上の動物がいる可能性がある。ただし、これらの多くはまだ確認されていない。
温帯林とちがって、熱帯雨林では樹上で生活する動物のほうが、地上で生活する動物よりも種の数がはるかに多い。スマトラ島北部とカリマンタン島のオランウータンのような大型脊椎動物でさえ、ほとんど樹上で生活をいとなむように進化した。なぜ、このように多様な種が、鳥など多くの動物群にみられるのかは、層ごとにまったくことなった種がすみわけて生息する傾向があるということで、ほぼ説明がつく。 アマゾン川岸の浸水林(→ ウェットランド)では、多数の魚たちが生息し、脊椎動物の多様性はさらに広がっている。これらの魚は毎年洪水の時期に、この生息場所にあつまり、木から水中におちてきた果実や種子、昆虫などを食べる。 熱帯の樹上での生活は、いくつかの特殊な適応現象を進化させた。アジアの熱帯雨林のいくつかは、ヒヨケザルやトビトカゲなど滑空することのできる動物がいることでとくに有名である。カリマンタンだけでも、木から木へと滑空できる哺乳類、爬虫類、両生類があわせて30種以上もみられる。滑空は、熱帯雨林では効果的な移動方法である。 アメリカの熱帯雨林では、多くの種類のサルや、いくつかのアメリカヤマアラシ(→ ヤマアラシ)など、さまざまな哺乳類が物にまきつけることのできる尾をもつ。この尾のおかげで、木の上を巧みに動きまわることができるだけでなく、枝からぶらさがって、ほかの方法ではとどかない場所にある食物もとることができる。
植物と動物相互の密接な関係は、熱帯雨林の特徴である。多くの動物群、とくに昆虫と鳥は木の受粉をたすける。この比較的「とじた環境」にあっては、風による受粉、つまり風媒は、ほとんどの植物にとって効果的とはいえない。昆虫は蜜その他の物質を食物としてうけとり、そのかわりに次におとずれる花を受粉させる。 実がなったあとは、種子の分散も動物にたよる。鳥や哺乳類は、ほとんどすべての降雨林で種子の分散者として重要である。アマゾンの洪水時に川の水があふれて浸水する氾濫原では、魚も種子の分散に重要な役割をはたす。 特定の種の植物をまもる動物群もいくつかある。そのかわりに、その植物は動物にすみかを提供する。アリは熱帯雨林でもっともふつうに、もっとも豊富にみられる動物群で、林床から、上層よりつきでた巨大高木にいたるまで、森林のあらゆる層を占めるように進化してきた。 熱帯植物の多くは茎や小枝に空洞構造をもつ。刺したり、かみついたりする種類のアリは、こうした空洞をすみかとしてつかう。アリが木に栄養を供給し、また葉や種子を食べる他の動物から木をまもる例は多い。
生息環境や食物などの利用が限定されたものになることを「特殊化」というが、熱帯雨林では、この特殊化した生物種が多いのも特徴である。そして相互に密接な関係をもち、存続しているということは、実は1つの種が絶滅すると、連鎖反応的に数種の生物が絶滅することになってしまう。それほど微妙なバランスの上になりたつ生態系であるので、熱帯雨林は重要といえる。
|
© 2009 Microsoft
![]() ![]() |