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細菌の分類や細菌感染による病気の予防などもふくめ、細菌の研究をする学問領域。対象は、化学、生化学、分子生物学、遺伝学、病理学、免疫学(→ 免疫法)、公衆衛生学、バイオテクノロジーの領域にもおよぶ。
細菌を最初に観察したのは、オランダの博物学者レーウェンフックで、みずからくみたてた単純な顕微鏡によってだった。レーウェンフックは自分の発見を1683年にイギリスの王立協会に報告しているが、細菌学が確立されたのはようやく19世紀半ばのことである。 その間ほぼ200年、細菌は自然発生すると考えられていた。細菌がほかのすべての生命体と同じく、生命体からのみ発生することを証明するには、数世代にわたる化学者や生物学者の努力が必要だった。
この基本的事実は、1860年にフランスの科学者パスツールによって立証された。パスツールは、発酵や多くの感染症が細菌によってひきおこされることも発見した。72年に細菌の系統的分析をはじめて発表したのは、ドイツの生物学者フェルディナント・コーンで、彼は細菌を植物界に属するとした。しかし、細菌は現在では通常モネラ界にふくまれる(→ 界)。 ドイツのコッホは研究のために細菌を直接培地へうえつける手段を考案し、76年に細菌が炭疽(たんそ)の原因であることを発見した。コッホはその後も病原菌の発見や細菌学の手法の確立に貢献し、近代細菌学の創始者ともいわれる。
1880年以来、病原菌に対する免疫が系統的に研究されてきた。その年パスツールは、42~43°Cで培養した炭疽菌が、数世代後に毒性をうしなうことを偶然発見した。のちには、これらの毒性をなくした細菌をうえつけた動物が、毒性のある細菌に抵抗をしめすことがわかった。現代医学の進歩の中でも重要な免疫法による病気の予防は、ここからはじまった。 1890年以降になって、北里柴三郎は世界にさきがけて、破傷風という病気は細菌のつくる毒素によってひきおこされ、その毒に対する免疫血清(抗毒素抗体)は毒素の毒性をけすことを発見、ついで免疫血清によって破傷風を治療する新しい血清療法を確立し、毒素による病気への治療法の道を開いた。
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