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糸と針をもちいて、織物、皮革、紙などの表面に多様な縫い目で模様をつける装飾の総称。布片、ビーズ、リボン、鏡の小片などをぬいつけるものもある。 英語のエンブロイダリーは、元来は中世の祭服にみられる装飾的縫い目をほどこした縁を意味したが、やがて、日本語の刺繍とほぼ同義語となった。19世紀には最初の刺繍機が発明され、刺繍の量産を可能にしたが、古代以来の手仕事としての刺繍がすたれることはなかった。衣服、祭服、壁掛け、家庭用リネン類、また家具や室内装飾、カーペットなどの装飾として、現在でも手芸の主要な部分を占めている。
刺繍のステッチには、キルティングのように補強のための実用的なステッチから発展したものと、純粋に装飾的なものとがある。
装飾的ステッチには、チェーン・ステッチ、ブランケット・ステッチ、フェザー・ステッチ、フレンチ・ノット・ステッチ、サテン・ステッチ、クロス・ステッチ(グロ・ポワン)、テント・ステッチ(プチ・ポワン)などがある。典型的な刺繍糸は絹、ウール、麻だが、細い金属糸や合成繊維、木綿などの糸ももちいられる。また、太い糸や高価な糸にはコーチング(縫い押さえ)の方法をとることもある。これは布の表面に糸をわたし、その糸を別の糸で固定するものである。
アップリケは布の表面に、模様の型に切りぬいた別布を装飾的なステッチでぬいつける技法をいう。また、ひだ状にたたんだ生地を、装飾的なステッチで固定する技法をスモッキングという。刺繍には浮彫状にしあげる技法がふくまれるが、その代表例がカットワークとドローンワークである。どちらも布を切りぬいたり、織り糸をぬくなどして、穴のあいた部分や周囲に装飾的なステッチをほどこし、すきまのある模様をつくる。
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