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南アジア、インド亜大陸北東部の共和国。正式国名はバングラデシュ人民共和国で、イギリス連邦に加盟する。インド、ミャンマーと国境を接し、南はベンガル湾に面する。バングラデシュとは「ベンガル人の国」を意味する。イギリス領インド時代には東ベンガルとよばれていた地域で、当時の西ベンガルは現在インドの西ベンガル州となっている(→ ベンガル)。面積は14万7570km²。人口は1億5354万6900人(2008年推計)。首都は最大都市のダッカ。
バングラデシュは低地にあり、多数の河川とその支流が国土を縦横にはしっている。ベンガル湾沿いの海岸線は580kmに達する。
国土の大部分はガンガー、ブラマプトラ川がつくる広大なデルタ(三角州)からなり、平坦(へいたん)な低地で、毎年氾濫水(はんらんすい)が肥沃(ひよく)な土壌をはこび、堆積(たいせき)させている。丘陵地帯は国土の10分の1以下で、南東部に細長く広がるチッタゴン丘陵にほぼ集中している。そのほかの小規模な丘陵地帯は東部および北部のインドとの国境近くにある。バングラデシュの最高峰は南東部にあるチッタゴン丘陵のケオクラドン山で、標高は1230m。中北部のマドゥプル台地と北西部のバリンド台地は標高30m程度の洪積台地で、氾濫平野部にくらべて肥沃さに欠ける。
河川はバングラデシュの風景を特色づけている。河川の中には、流路によってことなる名前をもつものがある。たとえばガンガーはヤムナ川(ブラマプトラ川の一部)との合流点からはパドマ川とよばれ、さらに下流でメグナ川と合流してメグナ川になる。 乾季には平野部をながれくだった河川が河口近くで川幅数キロメートルになるが、夏のモンスーン最盛期になると河川があふれて広大な水面をつくりだす。そのため、デルタでは住居は氾濫する水位よりも高い所、あるいは土盛りをした所につくらなければならない。乾季になると水がひき、地面にはあちこちに大小の池が出現する。こうした池をほりひろげ、その土は土盛りにつかい、広げられた池の水は乾季の飲料や沐浴(もくよく)、小規模な灌漑用水(かんがいようすい)の主要な供給源となる。
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