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編物

編物 あみもの Knitting
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

糸などの細長い素材を無数の鎖状のループにあみ、それを連続させてつくる布地、およびその技法の総称。織物にくらべて伸縮性にとみ、複雑な形の平面や立体をつくることができるため、古くから衣服や靴下、帽子手袋などにもちいられてきた。16世紀に編み機が発明されてからも、手編みは家庭での手仕事、手芸としてしたしまれ、現代でも世界各国でおこなわれている。

II

編物の歴史

最古の編物は糸をただ交差させるだけの編み方で、編み目は縦にまっすぐではなく、半分ずつずれて重なる。この技法はシングル・ニードル・ニッティング、あるいは擬似(ぎじ)編みとよばれ、プレ・コロンビアンのペルーのナスカ文化(前100~後700)でつくられた織物の房飾りとして発展した。この房飾りでは、複雑な人間と動物の模様が何色もの糸でえがきだされている。そのほかの初期の編物としては、ユーフラテス川近くのドゥラ・ユーロポス遺跡で発見された200年ごろの遺品や4世紀半ばにサウジアラビアでつくられたと思われるサンダル・ソックス、エジプトの墓から出土したクロス編みの技法による前5~4世紀のソックスなどがある。

1

靴下編機の発明

中世のヨーロッパでは、ウール(毛織物)のキャップなどの編物製造の管理は各地に生まれたギルドがおこなった。14~15世紀には、編物はイングランドとスコットランドにも普及し、1589年までにはイギリスの牧師ウィリアム・リーによってノッティンガムで靴下編機が発明された。この編機はひじょうにすぐれ、以後250年間ほとんど改良の必要がなかった。のちにイギリスでゴム編機(1758)、横編機(1775)、丸編機(19世紀)が発明され、靴下類や衣服の形をあみだすことが可能になり、19世紀までに機械編みの編地をもちいた下着が普及した。イギリスのノッティンガム、レスターなどの都市が、商業的編物生産の中心地として発展した。

III

棒針編み

棒針編みには金属や竹、プラスチック製で片方、または両方がとがった20cmから50cmほどの長さの棒状の針を2本から6本ほどもちいる。

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