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    弦楽器 (げんがっき)( 絃楽器 とも)とは、 弦 に何らかの刺激を与えることによって得られる弦の 振動 を 音 とする 楽器 の総称である。弦の振動を得るために、弦とそれを 張力 をもって張っておく装置を備え、多くの場合は得られた音を 共鳴 させて音 ...

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弦楽器

弦楽器 げんがっき String Instruments
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

弦を振動させて音を出す楽器の総称。ヨーロッパの伝統的な楽器分類法で管楽器(金管楽器木管楽器)、打楽器とともに楽器の3大部門を形成する。ホルンボステルとザックスの学問的分類における弦鳴楽器とほぼ同義だが、ピアノハープシコードなど、いわゆる鍵盤楽器は習慣的に除外される。機械的なメカニズムを使用せずに、演奏者が指や簡単な道具によって、弦に直接作用をくわえて演奏する種類の楽器、ということもできる。

管楽器、打楽器と同様、弦楽器も起源は先史時代にさかのぼる。その後、とくにユーラシア大陸においてさまざまな形態に発展し、世界各地に伝播(でんぱ)していった。ヨーロッパ近代の芸術音楽におけるバイオリン族や日本の伝統音楽における三味線、あるいは民俗音楽や現代のポピュラー音楽でのギターなど、弦楽器が重要なはたらきをしている音楽文化は数多い。

II

構造と奏法

弦楽器は基本的に、発音体としての弦、弦を張った状態で固定する胴体、弦の出す音を増幅させる共鳴体という3つの要素からなる。共鳴体は、胴体と一体化している場合が多いが、胴体とは別にとりつけられる種類の楽器もある。また、弦の数は1本のもの(楽弓や一弦琴など)から100本前後のもの(ダルシマーなど)まで大きな幅がある。複数の弦がある場合、それらはたがいに平行に張られるのが普通である。

奏法は、弦を指や撥(ばち)などではじく撥弦(はつげん)、弓や棒などでこする擦弦(さつげん)、桴(ばち)やハンマーなどでたたく打弦の3つに大別される。撥弦による弦楽器がもっとも多く、擦弦によるものはビオラ・ダ・ガンバやバイオリン族など、ヨーロッパでとくに発達した。一方、打弦によるものはダルシマーやサントゥールなど、後述のチター型の楽器にほぼかぎられている。

III

形状による分類とおもな楽器

胴体の形状や弦の張り方によって、弦楽器はチター型、リュート型、リラ型、ハープ型の4つに分類される。

1

チター型

チター型は、胴体の端から端まで弦が張られている種類のものである。胴体の形態は弓状、棒状、板状、箱状、筒状などさまざまであるが、ほかの型の弦楽器とはことなり、棹(さお)や腕木などの部分はない。

弓形の胴体をもつものに楽弓がある。これはもっとも原始的な弦楽器とみなされるもので、現在でもアフリカや南アメリカでもちいられている。この種の楽器には、ヒョウタン類を素材とする共鳴体がとりつけられていることが多い。

平らな箱型の胴体をもつタイプは、おもに西アジアからヨーロッパにかけて発達した。撥弦される楽器にはアラブのカーヌーン、フィンランドのカンテレ、ドイツとオーストリアのチター、打弦される楽器にはアラブのサントゥールや東ヨーロッパのチンバロムがある。ヨーロッパ中世の同種の楽器であるプサルテリウム(撥弦)やダルシマー(打弦)は、クラビコード、ハープシコード、ピアノなどの鍵盤楽器の祖先となった。

一方、東アジアでは(きん)、筝など、偏平な筒形の長い胴体をもつタイプがとくに発達した。朝鮮半島のカヤグムも筝の一種である。

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