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高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)は高速の中性子を利用する増殖炉。プルトニウムの生産を最大にするためには、核分裂をひきおこす中性子の速度を減速せずにもちいるのがよい。そこで、高速の中性子をもちいる高速増殖炉が開発されてきた。 冷却材としてはナトリウムや鉛などの液体金属、ヘリウムなどがあるが、日本の高速増殖炉である「もんじゅ」は、金属の液体ナトリウムを冷却材としてもちいている。燃料としてはプルトニウムや濃縮ウランがつかわれ、酸化物や窒化物、金属などの形態がありうる。現存のものは、プルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(MOX:Mixed Oxide)をもちいている。炉心部をとりかこんで天然ウランまたは減損ウラン(再処理で回収したウラン:→ 回収ウラン)、劣化ウラン(→ 濃縮ウラン)のブランケット燃料(実際には、燃料というよりプルトニウムへの転換用)が配置される。 高速増殖炉の開発は、アメリカでは1950年以前にはじまり、イギリスやフランス、ドイツ、旧ソ連(ソビエト連邦)などでも開発がおこなわれてきたが、多くは失敗したか、中断されている。世界の高速増殖炉のなかでも、もっとも開発がすすんでいたはずのフランスの実証炉スーパーフェニックス(SPX)は、86年から稼働を開始したが、たび重なる事故の後、89年に廃炉となった。日本でも動力炉・核燃料開発事業団(現、日本原子力研究開発機構)が福井県敦賀市に建設した高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」は、95年の12月にナトリウム漏れ・火災事故をおこし、停止している。しかし2005年5月に最高裁判所が設置有効をみとめる判断をしめした。06年、アメリカは核燃料サイクルと高速増殖炉の技術開発を推進する国際原子力エネルギーパートナー・シップ(GNEP:Global Nuclear Energy Partnership)を開始した。
新型転換炉(ATR:Advanced Thermal Reactor)は新型炉のひとつ。日本独自の技術で開発された核燃料サイクル開発機構(現、日本原子力研究開発機構)が福井県敦賀市に建設した新型転換炉「ふげん」(出力16万5000kW)は、冷却材に軽水をつかい、減速材には重水、燃料としてはプルトニウム・ウラン混合酸化物とウラン酸化物を使用していた。だが、1978年(昭和53年)の稼働開始以降も、重水漏れなど事故が多発し、2003年(平成15年)3月に廃炉となった。電源開発が青森県大間町に建設を計画していた実証炉は、発電コストが高いことを理由に1995年、電力業界が国などにもうしいれて、計画を白紙撤回させた。
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