Windows Live® の検索結果
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項目構成
しかし、一般に時間経過によって記憶がうすれることは常識に合致しており、これを説明するための仮説がいくつか提出されてきた。そのひとつは、記憶痕跡減衰説で、これはエビングハウスの忘却曲線を説明する理論でもあった。 これに強く反対するのが干渉説で、それによれば忘却の原因は時間ではなく、時間経過中に生じた出来事についての精神活動が記憶過程に干渉をひきおこしたというものである。 このような古典的な学説に対して、記憶過程そのものを考える立場からは、検索失敗説がある。タルビングらは、先に紹介したカテゴリー群化が、可能な刺激リストの自由再生で、カテゴリーに群化して再生するように、手がかりをあたえると(手がかり再生)、自由再生よりも全体として成績があがることから、自由再生に失敗するのは、記憶がうしなわれたからではなく、検索に失敗したからだと考えた。この考えは、記憶情報の利用可能性と記憶情報へのアクセス可能性を、区別する必要があることを示唆している。
記憶テストにもちいられる再生と再認は、検索過程と密接につながっている。再認の場合、思いだすべき項目はそこに提示されている。それゆえ、貯蔵されている記憶表象とのマッチングを直接におこなうことができ、消去法が採用できる。再生はこれができないために、成績は一般に再認よりもわるい。 こうした検索過程に関するモデルのひとつに、生成・再認説がある。これは、再生課題の場合、まず質問を手がかりにして、2次的な検索手がかりをつくりだし(生成)、それにもとづいて記憶表象をしらべ、可能な候補を選出し、それと記憶された項目とのマッチングによる、再認段階(再認)に移行するという2段階説である。再生課題は、この2段階を経由するのに対し、再認課題はこの2段階の後段だけですむ。そこに成績の差がでる理由があるという。 この説を支持する研究者や実験結果は多いが、このほかにも、タルビングのコード化多様性説やジョーンズの二重経路説など、これとことなる理論も提出されており、検索過程については、多方面から検討がくわえられている。
本来これは意味記憶や記憶表象、コンピューター科学の文脈では知識表現knowledge representationなど、長期記憶の枠組みに位置づけられるものであるが、ここでは長期記憶が、知識としてどのように体制化されているか、また知識は、現在の認知活動にどのように稼働されるかに関する研究の一端として簡単に紹介する。
われわれはさまざまな事物について概念を形成し、それによって事物の本質的な特徴を理解している。本質的な特徴とは、その事物を定義するものといいかえてもよい。たとえば三角形とは「内角の和が2直角となる図形」、円とは「中心からの距離が一定である点の集合」であり、逆にこの定義をみたすものはそれぞれ三角形や円という概念にふくまれるものである。 しかしながら、われわれが日常経験する自然概念(カテゴリー)は、みなこのように明確に定義されているかといえば、かならずしもそうではない。ロッシュは、自然物のカテゴリーは、それぞれ辞書的定義によって、たがいの境界を明確にする形で、体制化されているわけではないことを明らかにした。 ロッシュはまず「基礎カテゴリー」という概念を提示する。これは、三毛猫、シャム猫、ペルシャ猫、シマ猫など多様な猫が一般には「ネコ」という同一名でよばれるように、個々具体の個物が自然界でとる自然なまとまりのことをさす。鳥、魚、リンゴなども同様に基礎カテゴリーである。ロッシュによれば、それぞれの基礎カテゴリーは、複数の上位カテゴリーや下位カテゴリーをもつ。ネコの場合であれば、動物や哺乳類がその上位カテゴリーであり、上にしめした三毛猫、シャム猫、等々がその下位カテゴリーである。
下位カテゴリーに属する個々の事物は、それぞれいくつかの属性をもっている。これらはその個物にだけある特徴もあれば、ほかの下位カテゴリーに共通するものもある。その点からすれば、基礎カテゴリーは下位カテゴリーの個物に共通する属性をもつと同時に、その属性がほかの基礎カテゴリーの属性との示差性を明らかにしているということになる。 基礎カテゴリーである「ネコ」は、特有の形、大きさ、泣き声をもち、俊敏さ、体や毛並みの柔らかさ、肉食などの特徴や属性をもち、それらの一部は基礎カテゴリーの「イヌ」と重なるにしても、ほかの多くの属性は「イヌ」のそれとことなることによって、われわれは「ネコ」を「イヌ」と見まちがえることはまずないのである。 ロッシュの考え方の特徴は、知覚世界の中の事物は属性の束によって特徴づけられ、属性の束の相違がカテゴリー間の差異を説明するとみるという点にある。
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