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1883年3月14日、マルクスがロンドンで死去したとき、原稿・手紙・ノート・蔵書などからなる膨大な草稿類がのこされた。なによりも「資本論」は未完だった。はじめエンゲルスが、そのあとエンゲルスの指導でカウツキーとベルンシュタインが、それらの整理にとりかかった。エンゲルスは「資本論」第2・3巻を、カウツキーは「剰余価値学説史」を、ベルンシュタインは「マルクス・エンゲルス往復書簡集」を編集し刊行した。 ついで、遺稿にもとづいて刊行された論文・著作・未完の原稿・ノート・手紙その他、マルクスとエンゲルスの手になる著作を完全なかたちで刊行しようという努力がはらわれた。はじめロシア革命後のソ連でこころみられたが、ナチス・ドイツの出現で中断した。第2次世界大戦後、ソ連と東ドイツの国家的事業としてふたたびこころみられ、1989年のベルリンの壁の崩壊とソ連・東ドイツの消滅で、またも中断した。現在この出版事業は、アムステルダムを本拠地として、日本の研究者をふくむ国際的な編集委員会の手で継続されている。
マルクスの思想は、20世紀になってレーニンらのロシア革命、毛沢東の中国革命、資本主義諸国の労働運動・社会主義運動にひきつがれた。社会主義国家の衰退と崩壊は、マルクス主義の政治的影響力を減少させたが、近代批判としてのマルクスの思想的意義はうしなわれていない。
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