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1930年代にチェコスロバキアのプラハで盛んだったある学派は、言語の構造以上のものを問題にし、発話された言葉とその文脈との間の関係を説明することを目標とした。このプラハ学派の言語学者たちは言語内の要素の機能を重視し、言語の記述は、ある内容がどうやって伝達されるかということをふくむべきだと主張した。音韻論の分野では、音を調音上の、また聴覚上の要素へと分解する弁別素性の考え方が高く評価され、他の学派にもとりいれられている。
20世紀半ばに、アメリカの言語学者チョムスキーは、言語学は言語の構造を記述する以上のことを、つまり言語において文がいかに理解されるかについての説明をすべきだと主張した(→ 生成言語理論)。彼によると、この過程は普遍文法という言語の知識、すなわち言語能力の理論によって説明できる。 言語能力とは、話者が、今まで聞いたことのない文もふくめた文をつくりだし、また理解することを可能にする、生まれながらの、ほとんど意識下の知識のことである。そして、ある言語において文法的に認容可能なすべての文を生成し、非文法的な文をすべて排除するようなシステムを生成文法とよぶ。 チョムスキーによると普遍文法の規則と個々の言語の規則は別であり、個々の言語においては普遍文法の規則とその言語に固有の規則の両方が適用される。これらの規則により、文の構成要素はさまざまな構成の中にあらわれる。たとえば「メアリーはポールにキスした」という能動文と「ポールはメアリーにキスされた」という受動文の両方が生成可能である。
20世紀における比較言語学は、南北アメリカ、ニューギニア、アフリカといった地域において語族をうちたてることをめざし、また、言語における普遍的な原則を追求する。世界の言語を類型論的に特徴づけること(→ 言語類型論)が新たに関心をあつめており、性別をもつ言語ともたない言語、主語を重要視する言語と主題を重要視する言語など、言語を文法構造と文法範疇にもとづいて比較することがおこなわれている。 例をあげると、スタンフォード大学の言語普遍性プロジェクトにおいて、アメリカの言語学者グリーンバーグと同僚たちは、「主語—動詞—目的語」といった基本的な語順が同じ言語は、ほかの特徴についても共通部分をもつということをしめした。こうした比較研究は、世界の言語の音・構造・意味の体系がどのような形をとる可能性をもっているかをさぐる試みである。
心理言語学は、心理学と言語学の両方の分野の重なる部分の研究であり、子供による言語の習得、音声認識、失語症、言語と脳の関係を研究する神経言語学などを対象とする。社会言語学は、言語が社会の中でどのように機能するかを研究し、ことなった状況で人間が適切な言語行動をとるためにもちいる規則を記述することが目的である。どのような状況で人を「ミズ」「ミセス」「メアリー」「先生」、またはたんに「あなた」とよぶか、などが1例である。
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