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マルタ

マルタ Malta
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

地中海中央部、イタリアのシチリア島の南に位置する共和国。正式国名はマルタ共和国で、イギリス連邦に属している。マルタ、ゴッツォ、コミノの3島と、いくつかの小さな無人島からなる。最大のマルタ島の面積は246km²、ゴッツォ島は67km²、コミノ島は3km²。総面積は316km²。人口は40万3532人(2008年推計)。首都はマルタ島の港湾都市バレッタ(人口7137人(2004年推計))。

II

国土

マルタの島々は、周りを粘土層がとりまくサンゴ質の石灰岩でできた低い台地からなっている。高さはもっとも高い所でも標高239mにすぎない。南地中海の乾燥した穏やかな気候で、年平均気温は19°C、年降水量は560mm。常に水のある川や湖はなく、また降水量が少ないため、水の供給は生活の面でも産業の面でも深刻な問題となっている。現在、供給される水の70%は、海水の淡水化プラントによってつくられた水である。

III

住民

人口密度は1277人/km²(2008年推計)と高く、人口の90%以上がマルタ島にすんでいる。国民の大半は熱心なカトリック教徒である。多くの人が話すマルタ語は、語彙(ごい)面ではアラビア語に似ているが、アルファベットと文法構造はラテン語系である。公用語はマルタ語と英語。しかし、イタリア語をつかう人も多い。義務教育は5歳から15歳まで。公立の幼稚園から大学まで学費は無料である。1592年創立のマルタ大学の学生数は約1万人で、海外からの留学生も多い。

IV

経済

観光、船舶修理、造船と、輸出向けの製品をつくる製造業がマルタの主要産業である。製造業は、食品加工、衣料品、家具や木製品、印刷、タバコ、船舶、ゴム、プラスチック製品、薬品など。近年は、半導体など電子部品産業の伸びがいちじるしい。マルタには、ガンティヤの巨石神殿をはじめとする先史時代の遺跡が多く、観光が最大の産業になっている。2006年にマルタをおとずれた観光客は、国の人口の3倍近い112万人。

農産物は、ジャガイモ、トマト、コムギ、ブドウ、柑橘類(かんきつるい)など。ほとんどが島の斜面の小さな段々畑で栽培されている。家禽(かきん)、豚、牛、ヒツジ、ヤギなどの飼育もおこなわれている。人口密度が高く、しかも土地がやせているため、マルタは食糧の多くを輸入にたよっている。2004年には、労働力人口の2%が農林水産業に従事している。

2006年のマルタの国内総生産(GDP)は63億7535万米ドル。2002年の輸出額は21億米ドル、輸入額は28億米ドルだった。貿易収支の赤字は、観光収入でおぎなっている。貿易の中心は機械・輸送機器(電子部品をふくむ)で、おもな貿易相手国はイタリア、フランス、イギリス、アメリカ、ドイツ、シンガポール。通貨はマルタ・リラだったが、08年1月にユーロを導入した。

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