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クープラン,F.

クープラン François Couperin
百科事典項目
項目構成
I

プロローグ

1668~1733 フランスの作曲家、オルガン奏者、クラブサン(ハープシコード)奏者。フランス有数の音楽家の家系の出身で、伯父にルイ・クープランや同名のフランソワ・クープランがいる。彼らと区別するために、「大クープラン」とよばれる。彼の作品は、フランス・バロック音楽の頂点をなす。

11月10日、パリ生まれ。父シャルルは、ルイの後任としてパリの聖ジェルベ教会のオルガン奏者の職にあった(この職は1826年までクープラン一族が代々ひきついだ)。1679年に父が死んだため、フランソワはその仕事をひきつぐために訓練をうけた。18歳で同職につき、数年後には王立礼拝堂のオルガン奏者に就任。宮廷から特権をあたえられる。

II

クラブサン曲集

4巻のクラブサン曲集(1713~30)は、J.S.バッハに影響をあたえたフランス鍵盤音楽の傑作であり、さまざまな舞踊のリズムに、エレガントなものから風刺的なもの、深遠なものにいたるまで、示唆にとむ短い題名がつけられている。彼の著作「クラブサン奏法」(1716)は、18世紀の演奏習慣を知るうえで重要な資料である。

クープランは、イタリアの音楽であったトリオ・ソナタ(ソナタ)をフランスにもちこみ、旋律や装飾をフランス風にした。とりわけ重要なのは、「諸国の人びと」(1726)とクラブサンなどの楽器のための14のコンセール(1714、1724)である。教会音楽の中では、独唱とオルガンと諸楽器のための「テネブレの時課」(1714頃~15頃)が特筆に値する。彼のオルガン・ミサは、フランス・バロックのオルガン音楽の秀作といえる。

1733年9月12日、パリで死去。

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