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打ち上げ用ロケットと科学衛星(→ 人工衛星)に搭載された装置の信頼性がますにつれて、さまざまな人工衛星が開発された。人工衛星は、太陽とほかの星、地球、宇宙空間そのものについてデータをえる新しい方法だった。地表からこのようなデータをえようとしても、大気が地球をおおっているため、ラジオゾンデをつかうといったかぎられた方法しかなかったのである。
アメリカでも1962年から多くの天文衛星がうちあげられた。たとえば、軌道太陽天文台(OSO)は太陽の紫外線、X線、ガンマ線をしらべた。パイオニア衛星は宇宙線、太陽風、宇宙空間の電磁気をしらべた。軌道天文台(OAO)は星の放射を観測し、軌道地球物理学天文台(OGO)は太陽、地球、そして宇宙環境の関係を調査した。83年にうちあげられたイギリス・アメリカ共同の赤外線天文衛星(IRAS:アイラス)は、銀河系(→ 天の川)のかくされた部分を探査した。 1990年、スペースシャトル「ディスカバリー」から軌道に投入されたハッブル宇宙望遠鏡は、さらに多くの科学的データをもたらしている。宇宙望遠鏡の運用をはじめてすぐに望遠鏡の主鏡に欠陥があることが発見されたが、スペースシャトル「エンデバー」にのりこんだ宇宙飛行士が、93年12月にハッブル宇宙望遠鏡の修理をおこなった。しかし、修理前でさえこの望遠鏡は地上にいる天文学者に、これまでに観測されたことのない現象をふくむ貴重な映像をおくることができた。
実用衛星は、通信、環境、航行の3つに分類される。この種の実用衛星もまた、地球外からの観測に重要な機能を発揮する。 環境衛星は地球と大気を観測し、さまざまな目的のために映像をおくってくる。気象衛星は毎日、温度と雲のようすを知らせてくる。静止気象衛星(GMS)は、静止軌道から30分間隔で地表の広い面積の画像をおくってくる。2機のSMSでアメリカ全土および付近の海洋域を網羅することができる。日本のひまわりも静止気象衛星である。→気象学の「高層気象観測」
アメリカのランドサットは、地球を多波長のスキャナーで観測し、データを地上局におくってくる。カラー画像に処理されたこれらのデータの映像から、土壌の特徴、水と氷の量、沿岸の水の汚染、塩分濃度、農作物や森林の虫害に関する情報をえることができる。森林火災も地球の軌道上から発見することができるのである。また、地質学者が石油や鉱床のある場所を確認するために、地殻の褶曲や割れ目の調査もおこなわれる。1986年にうちあげられたフランスのSPOT衛星は、ランドサットよりもはるかにくわしい地球の映像をおくってくる。→ リモートセンシング
アメリカなどでは軍事偵察衛星(→ 軍事衛星)をつかって、大気中と宇宙空間での核爆発を検出したり、弾道ミサイル発射場、軍艦や軍隊の移動といった軍事目的の写真を撮影したりしている。1980年代にはアメリカがレーザー技術をつかった対弾道ミサイル防衛システムの開発を提案したことで論争がおこった。→ 宇宙兵器
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