項目構成
植物繊維を主原料とし、これを水中でからみあわせ、うすい平面状にのばして乾燥させたもの。情報の記録や伝達、包装だけでなく、沈殿物の濾過から建材まで、広範につかわれている。紙を製造することを、製紙あるいは抄造(しょうぞう)といい、とくに水に分散させた繊維を、網か簀の子のようなものですくって形にすることを、「紙をすく(抄く、漉く)」という。紙の消費量は文明の尺度といわれており、低コスト、短時間で紙を製造する技術が開発されたことで、世界の人々の教育水準は向上し、情報伝達を活発にした。
紙をつくるのには、手作業と自動化された機械工程とがあり、手作業で紙をつくることを「手漉き」という。現在では、消費される紙のほとんどが、機械化された工場生産になっているが、独特の感触や色合いが必要な日本画や書、手工芸品には、手漉きの和紙もつかわれている。
手作業による製紙技術の基本工程は、2000年以上も変化していない。
最初の工程は、まず桶(おけ)に藁(わら)、葉、粉砕した木片、ぼろ布などの繊維原料をいれて、重い棒やハンマーで原料をくだく。この工程は、叩解(こうかい)とよばれる。原料の不純物は、最初のうちは流水で除去されるが、繊維がじゅうぶんに細かくなると、不純物が繊維とまじりあい、水にながれなくなる。この段階の原料はハーフスタッフとよばれる液状になり、紙をすけるようになる。
© 1993-2008 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.
|