Windows Live® の検索結果
Windows Live® の検索結果 ページ 2 / 11
項目構成
紙をすく道具は、モールド(型)という金網でできた枠である。この金網には、ウォーブパターン(四角の網目)と、レイドパターン(簀の目)がある。レイドパターンは、縦に太い針金、横に細い針金をとおしたもので、すくときに金網の目の形が表面に模様をつくり、ウォーブ紙やレイド紙とよばれるものができる。 モールドは、取り外しのできる木製のデッケル(すき桁:すきげた)という型枠にとりつけられている。桶の繊維をふくむ水を、デッケルですくいあげると、モールドの表面に繊維と水がまじりあったうすい膜がのこる。ここで、デッケルを前後左右にゆらすと、モールドの表面に均一に混合物が分散し、繊維がからみあって膜が強度をもつ。ゆらされている間に、モールドの金網から混合物の水分が除去され、膜がじゅうぶんにかたまってモールドからはがれるまで放置する。
モールドをデッケルからはずし、モールドを裏返しにして、半製品の紙をフェルトの布の上にゆっくりとおき、さらにその上にフェルトをかぶせて、半製品の紙をのせる。このように、紙をフェルトではさむ工程の結果、重なった山をポストという。ポストをプレス機にかけ、100t以上の圧力をかけて水分を除去する。その後フェルトから紙をはがし、重ねて圧縮する。この工程を何回もくりかえす。このとき、紙の上下をいれかえるようにする。この繰り返しで、製品になった紙の表面を緻密(ちみつ)にし、光沢をもたせることができる。製紙工程の最後は、乾燥室につりさげて、水分が完全に蒸発するまで乾燥させる。
インクをつかって文字を書いたり、印刷につかう紙には、乾燥後に、動物性の糊(のり)でできた溶剤につけるサイジングという工程がある。サイジングされた紙を乾燥し、最後に、金属板やなめらかな厚紙ではさんで圧縮する。そうしないと、インクがにじみ、線や絵がぼやける。短時間軽く圧縮するとざらついた肌合いの紙ができ、長時間強く圧縮するとなめらかな表面の紙ができる。
1450年ごろに、グーテンベルクが活版印刷をはじめると、紙の需要は飛躍的に増大した。17~18世紀にかけてさらに紙の需要が増大したため、ヨーロッパの製紙で唯一の原料であったぼろ布が不足した。そこで、量産に適した原料と工程の機械化が必要になった。
製紙の機械化は、叩解の工程からはじまった。ヨーロッパでは、中世から水車や風車がつかわれており、これにスタンパーという太い棒を連結して叩解をおこなっていた。1670年には、ホランダービーターとよばれる半連続式の叩解機が、オランダで発明された。これは、円筒とそれとむきあう容器の両方に鉄製の刃をとりつけ、円筒が回転しながら原料をほぐし、繊維を一定の長さに切るもので、1733年になってフランスで本格的につかわれるようになった。 リファイナーという連続式の叩解機は、アメリカで1858年に開発された。この形式は、コーン型のスピーカーのように、底面が大きい円錐(えんすい)の上に刃をとりつけたものを2つむきあわせて、反対方向に回転させて繊維をくだくもので、ジョルダンタイプまたはコニカルタイプとよばれた。ダブルディスクタイプという装置も、1925年にアメリカで開発されている。この機械は、円板に多数のすき間をつくり、その部分が刃になっているものを、2枚反対方向に回転させるものだった。 木材から紙をつくる方法は、スズメバチの巣にヒントをえて、フランス人レオミュールによって1719年に考案されたが、実際に木材をすりつぶして紙をつくる機械は、1844年にドイツのケラーが発明している。
|
© 2009 Microsoft
![]() ![]() |