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項目構成
プラスチックをつかう紙のうち、フィルム合成紙は、ポリスチレンやポリプロピレンなどを押し出し成型したのち、表面に白色顔料などをぬり、印刷や筆記をしやすくしたものである。耐水性、強さ、無塵性、防湿性などにすぐれ、多くの特殊分野で応用されている。水にぬれてもやぶれないという特質から、ポスター、地図、封筒などに利用されるほか、おりまげても広がりやすいフィルムでできているため、選挙の開票作業の効率化に、投票用紙としてもつかわれている。 高密度ポリエチレンの繊維を不規則につみ重ね、加圧熱接着するスパンボンド法による合成紙は、とくに耐水性があり、引き裂きに強く、耐磨耗性があり、軽く、不透明で発塵がないため、特殊な封筒やフロッピーディスク用の袋などにつかわれている。また、ポリプロピレン繊維を原料として、スパンボンド、メルトブローなどの方法でつくられる不織布(紙)は、強い耐水性とすぐれたドライ感があるため、紙おむつの表面材料に利用されている。
通常のパルプを化学的に改質した、カルボキシメチルセルロース(CMC)は、パルプと糊の中間的な物質で、酸とアルカリでの処理をくりかえして紙にすることができる。こうしてできた紙は、印刷も加工もでき、水によくとける。 パルプや合成繊維などを、接着剤(バインダー)で結合させたものが不織布である。製法は紙と同様に、水を媒介させてつくる湿式不織布と、直接バインダーや熱処理で繊維を接着する乾式不織布の2つがある。バインダーが水などの溶剤に溶解するものであれば、水解紙や水溶紙ができる。このような紙は、医療分野あるいは機密保持用など、広い用途が考えられる。
紙タオル、紙ナプキン、ティッシュペーパーなどは、吸水性・吸液性をもっていなければならない。このような吸水性を高めたものが、紙おむつや女性の生理用品につかわれる高吸液性紙である。 ふつうの紙おむつは、肌にふれる部分がポリプロピレンやポリエステル繊維の多孔質不織布で、その下に綿状のフラッフパルプの層が、さらにその下に高吸水性高分子膜の粒子をまぜた層がある。次に薄葉紙があって、外もれをふせぐポリエチレンシートが重ねられる。紙おむつの高吸液性は高分子膜に秘密があり、これが自重の400倍以上もの液体を吸収する。→ ハイドロゲル 最近の紙おむつは、肌にふれる部分にはポリマーが使用され、吸収した液体を逆もどりさせないようになっている。この材料は、入り口の孔径が約1000µm(マイクロメートル:1000分の1mm)と大きく、出口の孔径が約300µm程度の漏斗型の孔を多数もつ疎水性の不織布をつかい、これをさらに表面処理して、吸液特性を高くしている。
紙には、製紙の工程で填料(てんりょう)がくわえられるが、特殊な機能をもたせるために、特別な無機材料を混入したものもある。
石灰とケイ酸を高温で焼成するか、機密容器にいれて高圧の水蒸気で熱すると、直径0.5µm以下、長さ10µm程度のゾノライト(ケイ酸カルシウム)の結晶が、鳥の巣のような形になる。このゾノライトは、800°C以上の耐熱性をもち、消火性があり、赤外線の放射率が高いほか、植物の成長と老化を促進するエチレンを吸着する。そのため、野菜や生花の鮮度保持に利用される。このほか、ゼオライトを添加した紙もエチレンの吸着性が高く、生鮮食料品の鮮度保持用にもちいられている。
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