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4月の誕生石。天然の物質の中でもっとも硬い。金剛石ともいう。みごとな光輝ゆえに、宝石の中でも王座を占めている。純粋な炭素の鉱物で、宝石以外にもさまざまな工業目的につかわれている。 ダイヤモンドdiamondという名は、ギリシャ語で無敵を意味するアダマスadamasに由来する。ギリシャ人はこの単語を、コランダムなどの硬い石すべてをさす言葉としてつかったようである。まちがいなくダイヤモンドだと思われるものについての記述がはじめてあらわれるのは、1世紀のローマの文書である。当時はインドが唯一の産地だったため、ローマ人に知られていたダイヤモンドも、インドからつたえられたものと考えられる。
ダイヤモンドなど、宝石の重さはカラットという単位をつかう。1カラットは0.2gである。またポイントという単位をつかうこともあり、1ポイントは0.01カラットである。たとえば82ポイントの宝石は、0.82カラットということになる。 宝石としてのダイヤモンドの品質は、一般に「4つのC」によってグレードがきめられる。4つのCとは、カラットcarat、色color、カットcut、透明度clarityのことである。 宝石用のダイヤモンドの色は、無色またはそれに近いものである。ほとんど無色のものと、わずかに青みをおびたものとが最高とされるが、数が少なく高価である。多くは黄色みをおびたもので、価値がさがるのがふつうである。カットは、光が最高に分散するよう正確になされているかどうかが、評価の基準になる。カットの技術については下記参照。透明度については、傷や包有物の存在が重視される。
宝石としてのダイヤモンドの美しさをひきだすためには、わる、粗削りする、みがくなど、いくつもの工程をへなければならない。ふつうは、これをひとまとめにしてカットという。カットのおもな目的は、その石の光輝とファイア(後述の「性質と特徴」を参照。)とを最大限ひきだすことにある。しかし、ひび、傷、曇りなどの欠陥をとりのぞくことも大切である。そのうえで、もっとも大きく、うつくしく、あたえられた条件のもとで最大の価値をもつような宝石をつくりだすように、計画的にカットしなければならない。 カット工程のほとんどで、ダイヤモンド工具がつかわれる。「ダイヤモンドはダイヤモンドでカットする」ことが基本となっているのである。
はじめに、原石をよく検査する。経験をつんだ職人は、この検査でダイヤモンドの劈開面(へきかいめん:われやすい面)がどこかを判断し、欠陥部分をとりのぞき、できるだけ大きい石をえるのにもっとも適した割り方をきめる。原石を分割するには、クリービング(たたき割り)と、ソーイング(のこ引き)の方法がある。 クリービングでは、わる箇所がきまったら、別のダイヤモンドでそこに刻み目をつける。次にクリーバーズ・ナイフという重い鋼鉄製のにぶい刃をその刻み目にあて、軽くハンマーでたたいて、石をわる。わるための道具は単純だが、その使い方には高度な技術が必要とされる。たたき方が強すぎたり、方向をあやまったりすると、原石を粉々にしてしまうからである。 ソーイングでは、ダイヤモンドの微粒子と油をぬったうすい円盤を高速で回転させて、原石を切りわける。
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