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項目構成
カットの形は原石の形によってきめられるが、もっとも一般的なブリリアント・カットにする場合は、まずブルーティングという方法でまるく整形加工がほどこされる。これは、ダイヤモンドの切削用具をつかって旋盤上でおこなわれる。 次にファセット(切子面)の切出しと研磨をおこなう。この工程には、スカイフという水平に回転している鋳鉄製の円盤に、研磨剤としてダイヤモンド粉末と油とをぬったものをつかう。ダイヤモンドをドップとよばれる道具に固定し、ファセットができるまでダイヤモンドを円盤の表面におしつける。ついで、円盤の別の部分をつかって磨きをかける。この作業をくりかえして、次々に新しいファセットの切出しと研磨をおこなう。 ダイヤモンドは、全部で58面のファセットをもつブリリアント・カットという形にカットすることが多い。カットの形式については宝石を参照。
世界最大のダイヤモンドとして有名なものは、「カリナン」である。1905年に南アフリカのプレミア鉱山で発見され、トランスバール植民地の政府からイギリス国王エドワード7世に献上された。カットする前の原石は3106カラットもあった。これをカットしてえられた105個のダイヤモンドの重量は、あわせて1063カラットになった。 なかでも大きいものは、ペアシェイプの有名な「偉大なアフリカの星」である。重量は530.2カラットあり、カットされた現存のダイヤモンドとしては世界最大である。イギリス王室の笏(しゃく)にセットされ、ロンドン塔内で永久展示されている。
1938年にブラジルで発見された「バルガス」は、原石が726.6カラットあった。1945年に29個の宝石にカットされ、あわせて411カラットになった。その中で最大の48.26カラットでエメラルド・カットのものに「プレジデント・バルガス」の名がつけられた。 1934年、ほとんど同じ重さの726カラットの「ヨンカー」が、南アフリカのプレミア鉱山近くの砂鉱床でみつかった。今までに発見された大きなダイヤモンドの中で、色と純度が最もみごとなのがこの「ヨンカー」である。142.9カラットから3.53カラットまでの13個にカットされ、重量は合計695.10カラットになった。ほとんどがエメラルド・カットをほどこされている。 1967年には南アフリカのレソトで、「レソト」が発見されている。重さはカットする前で601.25カラットだった。これは18個、合計242.5カラットのダイヤモンドにカットされた。
もっとも古いもので有名なダイヤモンドに、カットして240カラットあったといわれるインド産の「グレート・ムガル」がある。これは1650年ごろ発見されたとされているが、17世紀末までに行方不明になってしまった。これが再カットされて、イギリスの女王の王冠の中心にセットされた108カラットの「コーイヌール」になったとか、あるいはロシアのエカチェリナ2世におくられ、笏(しゃく)にセットされた195カラットの「オルロフ」になったと考える研究家もいる。 また、17世紀にルイ14世が手にいれたブルー・ダイヤモンドの「ホープ」は、不幸をもたらした宝石として知られており、処刑されたマリー・アントワネットもそれを身につけたとする説もある。「ホープ」は、現在ではアメリカ合衆国のスミソニアン博物館の所有になっている。
モース硬度で10という最高値をあたえられており、もっとも硬い物質の基準となっている(→ 硬度)。ただし、ダイヤモンドの硬度はどこでも一定というわけではなく、ひとつのダイヤモンドでも、結晶の面の方向によって硬度がかわる。また同じ面でも、けずる方向によって硬度はことなる。
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